＠初台 新国立劇場中劇場(2007/11/14-12/2 17ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 S席7350円 A席5250円 B席3150円 Z席1500円 当日学生券 :50％割引
作：土田世紀 脚色・演出：鐘下辰男[THE・ガジラ]
美術：島次郎 照明：中川隆一 音楽：久米大作 音響：井上正弘
衣裳：小峰リリー ヘアメイク：佐藤裕子 振付：井手茂太[イデビアンクルー]
歌唱指導：伊藤和美 演出助手：若月理代 舞台監督：白石英輔
総合舞台監督：矢野森一 芸術監督：鵜山仁 主催：新国立劇場
出演：
すまけい ：淀江宍道（元旅芸人）
土居裕子 ：淀江アン（その娘 長女）
純名りさ ：淀江メイ（その娘 次女）
木場勝己 ：水上正悟（音楽会社社長）
小林十市 ：水上辰（その息子 プロデューサー）
石本興司、山崎秀樹、平松ゆたか、若松力、安倍健太郎、酒井和哉、野口俊丞、
前田一世 ：コロス
？ ：白い女
來夢、すまけい(声の出演）
2007/11/18(日)木枯 1:09-3:23PM(1'02/休16/57)最前方中央 客席6割(300人)
客層：とりどり、中高年が多い大人客席、女性過半数。
客入れ：最前10列目、3ブロック使用。左右サイドと後方が空席。折り込みチラシと
パンフは劇場置き。物販。パンフ B5 28ページ 800円。対談ほか読み物いろいろ。
カーテンコール1回1分。
ギリシャ悲劇翻案シリーズ最終。
舞台。広大な砂丘丘陵。手前に大きく窪地。中程に火の見櫓。後方に遠景見立てな
トタンの小屋。そして闇。
お話。漁獲が目減りした海辺の寒村。旅芸人の親子は今は定住、魚を呼び寄せる魔力
をもつ唄を歌った母はとうに亡くなっている。次女をスカウトしようと、対岸から
音楽プロデューサーの親子がやってくる。彼女の村を離れたいとの意を汲んでの来訪
長女は村への恩義と自分たちの役割を説くが、聞き入れようとはしない。よそ者の
動きに、村人達は恐れと怒りをつのらせていく。やがて、秘められていた母親の死の
真相と娘達の出生が明らかとなる。
広い舞台でとっても閉塞感。被差別と土着の信仰、畏怖と敬いを、ギリシャ悲劇な
運命、宿命に当てはめる。行き場のない閉塞感を、轟音とコロスの怒号と激しい動き
で満たして圧倒。コロスはもう少し控えめにといいたい位に前面にで、参加するのが
特徴。秘密が明かされる終盤まで、逡巡する物語にはちと困り。ラストの姉妹の歌唱
がなにより心響き心に残っただけに、前半を刈り込んでほしかったねこ。
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