＠小竹向原 アトリエ春風舎(2008/1/30-2/12 18ステージ)
全自由(整理番号付) 前売・予約・当日共1500円
作・演出：平田オリザ 舞台美術：杉山至 照明：岩城保 宣伝美術：京
制作：木元太郎 宮永琢生
出演：下記
2008/2/6(水)小雪 8:06-9:37PM(1'30)前方中央 客席ほぼ満員(40人)
客層：20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：ひな壇にパイプ椅子5列。空席誘導あり。折り込みチラシそれなり。
パンフA5 3ページ。挨拶「年頭にあたって」配役、スタッフ、予定。物販。
台本800？円。
平田オリザ、安田雅弘、加納幸和 同い年演劇人ユニットＰ４ 上演作品。初演タイ
トルはFairy Tale。白塗、志賀教授も踊るパフォーマンス演出で加工されたけど、
今回は真正面会話劇。
舞台。がらんとダイニング。正面に4?×9段の高いラック。漱石全集ら書籍と人形ら
置物をおいて知性と感性。後方真っ黒壁、焼けた紙面がびっしり貼付、不穏ムード。
下手玄関、上手母屋への開口。ラグの上に小テーブル、3人掛けソファ。劇場の黒壁
に赤色の点と線がアクセント。
お話。市民活動、裏で過激行動のセクトが行動計画の打ち合わせ。一カ所ならテロ、
二カ所なら戦争と穏やかじゃない。革命のため滅私奉公も、子供や恋人絡みではそう
も言っておれず。万人の幸福を希求しながら、離れてしまうのはなぜかしら。悩む暇
もなく、ご近所や家族の問題が持ち込まれてくる。
理想と現実、自己矛盾まみれの私人・革命家を描いてやるせない。原始共産社会を
幻視するセクト、組織の理想と個々人の事情は相容れず。個人に犠牲と不幸を強いて
本末転倒の矛盾だらけ。おかしさを糾弾する若手は論点すり替えられ、自滅。そんな
組織のやだやだ部分を炙り出す、作家の視点は冷徹。町内会ら生活密着レベルに及ん
で鋭く、観る者に所属と自分の関係を思わせて、共感を呼び。役者は若手と思えぬ、
高水準。滅私奉公に生硬なとこあれど、これからが楽しみねこ。
初演Ｐ４ 今回 1997/12/12-14 2008/1/30-2/12 3ステージ 18ステージ さいたま芸術劇場(小) アトリエ春風舎 上演時間1時間30分 ← 作：平田オリザ ← 演出：安田雅弘 平田オリザ 舞台美術：安田雅弘 杉山至 衣裳：加納幸和 出演： ・革命家 増田武雄 山本芳郎 海津忠 増田典子 内藤千恵子 中村真生 篠田弘 三村聡 篠田弘子 佐山和泉 佐々木茂雄 中野真希 近藤強 桜井幸彦 志賀廣太郎 桜町元 立花由希子 倉品淳子 鄭亜美 千葉明美 中村優子 長野海 小坂信夫 山田宏平 小坂信子 齋藤晴香 ・元革命家 田中晴美 大久保美知子 小林亮子 田中英夫 小林智 酒井和哉 ・隣人 福本ゆかり 水寄真弓 宇田川千珠子 福本隆 水下きよし 坂下由美子 大久保亜美 ・組織のシンパたち 山際俊樹 広田豹 畑中友仁 杉本小百合 丸山朋子 福士史麻 柳田由佳 木引優子
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