＠三軒茶屋 シアタートラム(2008/5/29-6/8 13ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売3800円、当日4000円
脚本・演出：赤堀雅秋
舞台監督：大津留千博 照明：杉本公亮 音響：田上篤志（atSound）
舞台美術：福田暢秀 舞台製作：F.A.T STUDIO 衣装：平野里子
ヘアメイク：栗原由佳 宣伝美術：斉藤いづみ 舞台写真：引地信彦
演出助手：熊坂貢児 制作助手：谷慎 岩堀美紀 制作：HOT LIPS 武田亜樹
提携：世田谷パブリックシアター 企画製作：HOT LIPS
出演：
坂井真紀 ：工藤洋子（キャバレーのホステス 源氏名「さやか」）
赤堀雅秋 ：松田稔 （警察官）
野中隆光 ：片岡弘樹（洋子の恋人）
萩原利映[グリング]：服部由紀（洋子の友人）
多門勝 ：服部二郎（由紀の夫）
児玉貴志 ：嶋昌彦
滝沢恵 ：嶋美由紀（昌彦の妻）
黒田大輔 ：富田英二（キャバレーのボーイ）
梨木智香 ：ミカ（キャバレーのホステス）
吉牟田眞奈：佐々木圭子（保険勧誘員）
長尾長幸[劇26.25団]：柳田裕司（警察官 松田の後輩）
日比大介 ：佐野達也（興信所調査員）
2008/5/30(金)雨 7:05-9:10PM(2'05)前方下手 客席5割(120人)
客層：30歳代後半以降の男性過半数。単独客多め。
客入れ：最前Ｂ〜10列、後方半分は完全空席。なんか制作のミス？。折り込み
チラシそれなり。パンフ A5 3ページ。配役、スタッフ、予定。次回公演。
はやくも9月中旬 新作＠スズナリ。 物販。上演台本1000円 カーテンコール1回。
2007年の事件をもとに、深夜TV 週間真木よう子（テレビ東京
水曜深夜）に
書き下ろした作品の拡大舞台版。ちなみＴＶ版配役は洋子：真木よう子
松田：正名僕蔵 片岡：米村亮太郎 柳田：黒田大輔 ほか。
舞台。ハの字の両壁。壁際四隅にダイニングテーブル、事務机、キャバレーソファと
テーブル、座卓らが常駐。
お話。地方都市。派出所警察官の松田は老いた母を抱えた中年独身。実は結婚を
考えてる相手があり。キャバレーのホステスへの恋、まもなく彼女は彼の人生の
すべてとなる。
愚か者と笑えない、骨に痛みな共感しきり。うわべの幸不幸を描かず、感動を装わず
のガツンテイスト。熟成塩から演劇、大人好み。ダメで愚かな主人達、しょうもない
と笑いつつ、不器用故の不幸ぶりに共感。ちとばかり胸を痛くなるねこ。
恋のストーカーへと暴走する松田と、あまりに普通に暮らすホステスの顛末が一応中心。
自分勝手で暴力的な、クレーマーなど今時の困った人達がぽつぽつ。群像劇と
言えるほどにちいさな狂気、やるせなさを積み重ね、私らの闇の日常をリアルに描いて
秀逸。演出は細やかでいて、大胆。音や食べ物ら小道具立てが巧し。携帯メールを
ありげ映像でなく、垂れ幕ドーンでアナログに人間臭く、面白くみせたのも○。
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