＠下北沢 ザ・スズナリ(2008/9/10-23 17ステージ)
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指定席 前売3800円 当日4000円 自由席 前売3500円 当日3800円
作・演出：赤堀雅秋 舞台監督：久寿田義晴 照明：杉本公亮
音響：田上篤志(atSound) 舞台美術：中根聡子 宣伝美術：斉藤いづみ
宣伝PD：野中隆光 演出助手：岩堀美紀 制作：HOT LIPS 武田亜樹
企画製作：HOT LIPS
出演：
野中隆光 ：菊池鉄也
池谷のぶえ ：佐久間みどり（民宿「沢田屋」の従業員）
那須佐代子 ：沢田恭子 （民宿「沢田屋」の女将） [青年座]
日比大介 ：沢田勝 （恭子の婿養子）
黒田大輔 ：菊池順 （鉄也の弟）
吉牟田眞奈 ：菊池節子 （順の妻）
梨木智香 ：田端恵美 （民宿「沢田屋」の長男・直樹の担任教師）
いせゆみこ ：多田満子 （売春婦・通称「タダマン」）
長尾長幸 ：斉藤幹夫 （雑誌記者） [劇26.25団]
多門勝 ：警官
赤堀雅秋 ：吾妻二郎
2008/9/14(日)曇 2:03-3:36PM(1'33)後方中央 客席9割(110人)
客層：20-30歳代中心、女性7割。単独客多め。
客入れ：自由ベンチ１、雛壇に椅子10。中央に通路つくるも若い番号の人は早め
入場が吉。折り込みチラシ結構厚め パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ
、予定。次回公演。来年10月新作＠スズナリ。 物販。台本800円。 カーテン
コール1回。
軽やかでディープな赤堀雅秋・前回から3ヶ月をまたず早くも新作。
舞台。◇の島舞台。民食の食堂兼居間。古びた壁と片付けされた板の間。壁に茶箪笥
、博多人形が一個、ファックスだけ。上手手前に2階への階段、奥に風呂場、玄関へ
の開口。開けっ放しの縁側から鬱そうとした庭木、一本満開のひまわり。虫の音が終始
聞こえ。
お話。山奥の民宿。近郊で強盗事件が起き、胡散臭い男が民宿に上がり込む。町の
出身で民宿夫婦に挨拶をというが、傍若無人のふるまいをする。また、民宿夫婦と
息子、東京からの客、まかないの女性はそれぞれ問題や過去を抱えているようだ。
嫌気が面白い、赤堀雅秋世界。コンパクトもたっぷり展開。ありふれた背徳、背信ら
インモラルな人物、できごとがぽつぽつ目白押し。荒んだ人間関係を細やかな心理
描写と演技で織りなし、畳みかけて妙なる魅力。今回、池谷さん演じる生きてるよう
で死んでいる女性と、野中さん演じるやけっぱち虚無男性の屈託した恋愛過程をいれ
て、一層面白く。うまい塩辛のようにくせになる、大人の味わいを堪能するねこ。
役者。職人が多くて。ゲスな奴を演じて名人芸・野中さん。不器用ぶりを巧みに演じ
る、日比さん。いつにない暗黒演技、とくに目線芝居がすばらしい、池谷さん。苦悩
する美しい人・那須さん。無駄な情熱とごりごり感に愛情・赤堀さん。
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