＠神保町 岩波ホール(2008/5/31-6/1 2ステージ)
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全指定 前売4500円
構成・演出：鴨下信一 美術：中越司 照明：高橋英哉 衣装：江幡洋子、池田洋子
舞台監督：太刀岡正 着物協力：井上淸造 結髪：笹部純 宣伝美術：森崎偏陸
制作：佐藤竜太郎、對馬静子 後援：岩波ホール 企画：笹部博司
製作：メジャーリーグ
出演：白石加代子
MC
81 与謝野晶子「金魚のお使い」
82 松山巖「猫風船」
MC
83 新井素子「週に一度の食事を」
84 内田百閒「冥途」
休憩/MC
85 谷崎潤一郎「人面疽」
MC
86 阿刀田高「赤道奇談」
2008/5/31(土)雨 7:00-9:15PM(45/休21/68) 中段下手 客席超満員(250人)
客層：中高年中心に幅広く、女性過半数。
客入れ：当日券不明、補助椅子は12×2。開演前注意は声が小さくて、？。大人客席
だから、マナーは大凡大丈夫だけど。物販。今回のパンフはなし。1/11-12 第26夜
新作公演のチケットを先行発売。各日30人限定(1人4枚まで)。申込用紙とともに
前払い、チケット発送は公演一ヶ月前。終演時でまだ3，4人分の残りあり。
ついに80本台。佳境に入った怖い話朗読1人芝居シリーズ。
舞台、大小の黒い箱。赤い側面と斜めにカットした天板が鏡になったオブジェは
回転、灯台？ですか。
構成。ＭＣを挟んで2本ずつ計6本。シュールな童話2本「金魚」「猫風船」、
シリーズ初の吸血鬼もの「週に一度の食事を」「冥途」。後半は軽重2本
「リング」なモダンホラー「人面疽」、艶笑な怖さ「赤道奇談」。
「ふきよせ」な種々お楽しみ。サービスあれこれ六本、怪物女優のすごさもタップリ
堪能ねこ。ＭＣ。今日はふきこしです、と和菓子の詰め合わせをお客にプレ（いい
なあとうらやま拍手）。着物は渋い藍色、帯は曇った金色。
まずは童話、これが怪談に近いと2本。電車に乗ってお使いにいく「金魚」達。
お惚け口調が可笑しく、愛嬌。なんだかシュールこの上ない、世界が歪んでいく
「猫風船」。猫な目演技がすごい。
ＭＣ。明るい吸血鬼ものですと、新井素子。現代口語女子大生口調の白石加代子。
灯台オブジェが回転してテンポ伴奏。一転、百閒はダークな世界。動きを抑え、
下手に座ったまま演技。鬼気迫る表情にぞくり。ＭＣ。短めの作品を前半にと。
後半。高く黒いカウンターを前面に置き、背後に灯台オブジェ。紫のアオザイ服、
蔓が上る意匠で登場、会場どよめきと拍手。「人面疽」の主人公が和洋ともに似合う
美女と言う設定。衣装はどうしたものかと結果、中をとってアオザイ。スタッフの
思惑もあるようだけれども。作品の時代、映画といえば無声だったと前説。入れ子
構造の物語に、ドッペルゲンガーの恐怖を描く「人面疽」。映画スターとちらり生足
をみせて愛嬌。舞台をあちこち動き、仰向けになった横臥したり。能面男が不気味な
ラストにぞくり。
ＭＣ 怖い話でした、このままでお客さんを帰すわけにはいかないと、しゃれた話を
と前説。老人と結婚した女性、南洋の船旅で赤道をみせてあげるとモテ男との秘密の
アバンチュール「赤道奇談」。赤道が現実の帯、海面から浮いていてボートでくぐ
れると誘い。どのくらい浮いているかを、ホワイトボードに二重円と計算式を書いて
解説。白石さん、汗だく(笑）。百物語で円周と直径の計算をみることとなるとは。
ＭＣ今回(本数を）稼ごうとして、大変でした。
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