＠初台 新国立劇場 小劇場（2008/7/14-21 11ステージ）
http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/index.cgi
全指定 A席5250円 B席3150円 Z席1500円 3作品特別割引通し券14250円
脚本：蓬莱竜太[モダンスイマーズ]
演出：栗山民也
美術：松井るみ 照明：服部基 音響：秦大介 衣裳：宇野善子
ヘアメイク：佐藤裕子 方言指導：種口りつ子 演出助手：保科耕一
舞台監督：米倉幸雄 制作担当：茂木令子
出演：
秋山菜津子：ミドリ （40代 藤木家の長女）
魏涼子 ：キョウコ（30代後半 ミドリの妹）
前田亜季 ：ユリア （20歳 キョウコの娘）
三田和代 ：ヒロコ （60代 ミドリの母）
中村たつ ：タマエ （70代後半 ヒロコの姑）
黒沢ともよ：マオ （11歳 近所の子ども）
2008/7/21（祝月）曇 1:05-2:47PM（1'40）最前方中央 客席ほぼ満員？（250？人）
客層：20歳代と中年層最多に幅広く。女性過半数。
客入れ：当日Ｚ席は満席の模様。折り込みチラシ少々 いつものパンフ A6。
物販。パンフ B5 29ページ 800円 台本400円 カーテンコール2分3回。
若手劇作家とベテラン演出・俳優陣が出会う、同時代シリーズ3作目。人事問題で
物議醸してる劇場だけど、舞台は好企画・好作品ぞろい。
舞台。16畳超かという旧家の畳座敷、両脇は焦げ茶の板敷き。襖障子、廊下縁側に
庭、生け垣に沢山の赤い花と盆提灯。
お話。長崎もほど近い田舎町の旧家。男達は夏祭りに繰り出し不在。突然帰省した
40代独身の長女の恋愛話を発端、バツイチ次女やその娘の男関係などから、物語は
意外な方向へ展開していく。田舎を舞台に、旧家の存続や男社会の影を背景に描く、
「女の道は一本道」な物語。
まず。10代から70代の輝く女優達と、快男児作家・蓬莱の幸福な出会い が嬉し
楽しいねこ。小劇場演劇の一つの夢と未来を観る思い。女性だけの作品は初めて
とか。社会的な弱さ、生来の強さを、5人の女性達の人生の諸相から軽やかに描き
出す。ジェンダーを超え、人としてみつめるまっすぐで真摯な視点、シリアスな
題材も沈めない骨太の笑いなど、この作家らしい人生肯定ぶりが清々しいねこ。
演出はテンポ良く、過度ならずバランスとも良く。
役者。魅力ある女優ぞろい。恋愛無関係な性格も激震に見舞われ、それでも立つ
ガッツある女ぶり・秋山菜津子。エロも悪魔ぶりもないすっぴんぶりが素敵。
間口が広く、柔軟で懐が深い芝居・三田和代。さすが。飄々とナイスなぼけぶり・
中村たつ。醒めながら熱を失わない・魏涼子。くるくる表情が動いてキュート・
黒沢ともよ。すっかりきれいなお姉さん、芯もしっかり印象・前田亜季。
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