＠下北沢 駅前劇場(2008/8/22-31 13ステージ)
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全指定 前売・当日共3980円
＠伊丹 AI HALL 8/15-17 4ステージ
作：後藤ひろひろ[Piper] 演出：関秀人
舞台美術：秋山光洋 舞台監督：スズキサオリ
音響効果：末谷あずさ（OFFICE my on） 照明：有限会社RISE 衣裳：名村多美子
演出助手：森田祐吏[北京蝶々] 演出部：佐々木智史 写真：鏡田伸幸
宣伝美術：岩根ナイル(mixed) 制作：G-up プロデューサー：赤沼かがみ
企画・製作：G-up http://www.g-up.info
出演：
吉岡毅志 [演劇集団スプートニク] ：ポキ （大谷雄二 音効屋） 有川マコト[絶対王様] ：クリさん（栗山寛之進 音効屋チーフ） 瀧川英次 [七里ガ浜オールスターズ]：仁太 （音効屋） 後藤飛鳥 [五反田団] ：ミッチ （春山美智子 音効屋） 森啓一郎 [東京タンバリン] ：チョロ （宇野弘 ドジな音効屋） 赤星昇一郎 ：黒さん （黒田甚五郎 フリーの音効屋） 小椋あずき ：岸田浮世（新劇ベテラン女優） 岩井秀人[ハイバイ] ：林田藤吉（新人俳優） 大内厚雄[演劇集団キャラメルボックス]：岡田良（現代 ラジオ局ディレクター) 町田カナ ：木浦夕子（現代 ＴＶ局ディレクター） 柿丸美智恵 ：ディレクター、木村カサブタ、烏賊崎ゲソ ほか 黒岩三佳 [あひるなんちゃら]：ミゴー佐々木、ＧＧ ほか 森下亮 [クロムモリブデン]：首なし地蔵ひろみ ほか 板倉チヒロ[クロムモリブデン]：ディレクター ほか 森田祐吏[北京蝶々] ：ＡＤ 関秀人 ：守衛さん
2008/8/23(土)曇/雨 2:00-3:55PM(1'54)最前方中央 客席満員(120？人)
客層：20-30歳代中心、中年層も結構。女性化過半数。
客入れ：ゆるひな壇に椅子席9列。中央通路なしでびっしり。中央座席ほかにクー
ラー対策のブランケットがあらかじめ用意・添付。親切だけど、なんとか改善でき
ないのかしらんと十数年。客入れ時はスターウォーズサントラと昔の侵略ＳＦ映画
投影、あまりはっきり見えず。開演は押さず、定時きっかりに始まるので遅刻禁止。
折り込みチラシ結構。パンフ A4 両面。挨拶、配役、予定。
物販。パンフ □22cm 14ページ 1000円。コストパフォーマンスの悪さは差し置い
ても、スナップ写真ばかりの内容△。せめて役者コメントなり、読み物がほしいねこ
カーテンコール2回1分。客席結構熱心。
遊気舎時代の後藤ひろひとが、立身出世劇場に書き下ろした作品(95年初演)。初見
ねこ。ちなみ、初演キャストは、岡田＝関秀人 木浦＝冬乃もみじ ポキ＝渡辺健
仁太＝長尾弘喜 ディレクター＝後藤ひろひと だった模様。
舞台。スタジオ。横ラインが入った黒いパンチ壁がぐるり。下部が引き出し、小道具
時々役者が登場。
お話。かつて衝撃ラジオドラマ「火星人襲来」にあやかった番組が日本で作られた。
なぜか一話のみで打ち切り、誰も聞いたことがない音響伝説を残し、詳細は闇の中。
とあるラジオディレクターが幻の台本を発見、再現を試みようとする。しかし、音響
は文字ではわからない。当時の音効屋に頼みこみがにべもなく断られてしまう。しか
も彼は頑なにドラマのことを語ろうとしない。封印したい重大な秘密があるようなのだ。
ミステリー人情ドラマ ＞ 珍味＠大王 に仕上げたウェルメイド・プレイ。仕事と
人生にまっすぐ立ち向かうラジオ制作達の情熱と挫折を描く群像劇を前面。過去、
現代で重層する構成、過去から未来を再生する展開が切なくも暖かい。ちょっと湿っ
た個々人のドラマを、達者な役者陣が丁寧に演じ。飛び道具キャラは、専従役者にま
かせ、少量も濃く持ち味発揮して、楽しいところ。現代〜未来さえ飛び越える、意外
な幕切れは大王らしい悪戯心で一ひねり。それまでの珍キャラの前振りが控えめなの
で違和感が先に立つかも。
役者。時代を結ぶ・音効屋、瀧川英次さんがきっちり。小椋さん×岩井さんの温度差
が愉快。大内さん×町田さんが別の芝居をみてるようにムーディ。柿丸、黒岩、森下
、チヒロの4方は暴れ足りそうも、面白さは群を抜き。関さん、お約束にヒキョウ・
キャラ、夢にでそう。
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