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 サスペンデッズ 第五回公演「MOTION & CONTROL」

 @下北沢 OFF OFFシアター(2008/8/19-24 9ステージ)
 http://www.honda-geki.com/aaa/offoff1.html
 全自由 前売2800円 当日3000円

 脚本・演出:早船聡 美術:近藤麗子 照明:工藤雅弘(fantasista?ish)
 音響:平井隆史(末広寿司) 音響操作:はらことり 衣裳:大野典子
 舞台監督:大友圭一郎 大道具:松澤紀昭 イラストレーション:木村タカヒロ
 宣伝美術:野島敏光 制作協力:石川はるか(ハイリンド)
 制作:上田郁子(オフィス・ムベ)  http://suspendeds.jugem.jp/
 出演:
 佐野陽一 :川原拓実(大学映研3年 ぱっとしない)
 伊藤聡  :村瀬 勝(大学映研3年 PFF受領歴あるもやる気のないエース)
 佐藤銀平 :大木雅弘(新劇劇団員 熱血もプロンプター)
 白州本樹 :倉田和男(大学映研 年齢不詳) [スターダス・21]
 松本理奈 :時田祥子(新入部員)
 早船聡  :男(倉田と訳あり)

 2008/8/24(日)雨 5:05-6:25PM(1'20)前方中央 客席9割(50?人)
 客層:20-30才代中心に幅広く、女性過半数。評論家・扇田昭彦氏目撃。
 客入れ:今回は客数が少ないので整理券なし、5分で大丈夫(空席ありの意)ときっ
 ぱりした受付制作。客入れ誘導は中央が見易い、また希望を聞きながら案内、空席
 うめも臨機応変。気持ちの良い対応ぶり○。いい芝居にはいい制作者あり。雛段に
 ベンチ1椅子4ベンチ1の通常配置。折り込みチラシそれなり。アンケートはボードと
 鉛筆付き。折り込みパンフ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。
 1/23-25「片手の鳴る音」@シアタートラム ネクストジェネレーション シリーズ
 参加。 カーテンコール1回。

 結成3年目。旗揚げメンバーでもある佐藤銀平さん(演劇集団円)は映画、声優と
 しても活躍中。佐藤B作さんの息子さんとか。脚本提供の新国立劇場鳥瞰図
 好印象から足を運んだねこ。
 
 舞台。黒壁ぐるり。正面に小窓列、廊下向こうが見通せ。上手に映画チラシを無数に
 張った柱、雑誌が載ったテーブル、カラーボックス。中央に背が高い2人掛けベンチ
 が向かい合わせ。下手壁内に本棚。ベンチは向かい合わせて電車、テーブルを挟んで
 喫茶店、壁に寄せて部室やアパートとし。

 お話。映研仲間の葬儀で15年ぶりに再会した2人。ローカル線でゆられる夜に思い出
 すあの頃。男を追って入部した新人女子をそうとは知らずに争った、悲しい恋の三角
 関係。そして、それぞれの青春の蹉跌。

 心地良く、泣かせてくれる。佳作と呼ぶにふさわしい、かちっと収まった舞台。
 叶わない恋と野心、望みながらすれ違う青春残酷物語。傷ましくも、ユーモアを終始
 忘れず、スピーディにテンポ良く展開。しだい現れてくる、それぞれの事情を丁寧に
 描いて、活きた群像劇とし。すれ違いばかり、しかしその孤独が共鳴しあう優しく
 切ない時々が愛おしい。シンプルもしっかり場景を浮かばせた、役者芝居、演出○。

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