＠三軒茶屋 シアタートラム(2008/10/28 2ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売（抽選制）・当日とも1000円
作:W・シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎 演出:野村萬斎
照明:柘植幸久 音響:尾崎弘征 機構:大塚聖一 舞台監督:勝康隆
演出助手:小美濃利明 協力:桐山知也 プロダクション・マネージャー:山本園子
技術監督:熊谷明人 制作:穂坂知恵子、菅原力 主催:(財)せたがや文化財団
企画制作:世因谷パブリックシアター 世田谷バブリックシアター芸術監督 野村萬斎
世田谷文化生活情報センター館長 高辻ひろみ 後援:世田谷区
平成20年度文化庁芸術拠点形成事業
出演：
野村萬斎 ：マクベス
秋山菜津子：マクベス夫人、ヘカテ、幻影1・2・3
高田恵篤 ：魔女1、アンガス、王、マクダフ、暗殺者1、諸侯、召使い
福士恵二 ：魔女2、バンクォー、医者、使者
小林桂太 ：魔女3、ロス、従者、レノックス、暗殺者2、召使い、侍女、
シートン、若いシーワード
2008/10/28(火)晴 7:03-8:37PM(1'34)中段下手 客席超満員(280？人)
客層：大人よりの老若男女、女性7，8割。
客入れ：当日券はキャンセル分とバー形式のトラムシート。トラムシートに空席
あり。最前Ｂ列。開演定時から野村萬斎氏の挨拶。舞台公演の創作過程、実験作品
であること。そのため、つじつまが合わないところがあれば原作を読んでほしい。
読むことは音読である、朗読ではなくなっている 等々。 折り込みチラシそれなり
パンフ A5 4ページ。挨拶、配役、役者プロフィール等。カーテンコール1回。
本公演への道程、野村萬斎・初リーディング？＋初トラム演出公演。
舞台。前面平台、両脇に大きめの長机なベンチ。後方、劇場の石壁を活かした、
城空間。真っ赤な搬入扉の前に、椅子２ないし３。
お話。スコットランドの武将マクベスは魔女達（妻含む）にそそのかされ、王と幕僚
を殺し、王位を得る。しかし、王の遺児達により討たれてしまう。
ダーク・ムード、アングラ系譜？なマクベス。5人90分上演で、機動性あるハイライ
ト版な趣。新訳の台本はさくさく音楽的に語られて小気味よいもの。マクベス夫婦が
白シャツに黒パンツ、魔女が黒装束。構成はマクベスと魔女登場シーン以外はばっさ
りカット。もう有名台詞が目白押し状態。
終始アンダーグラウンドなムードは、陰々滅々と沈んでいくマクベス、怪鳥かくやな
常駐魔女達に加え、薄闇に覆われたような照明効果により。萬斎・マクベスは力み
芝居に終始、地獄のそこから沸くような笑い声に凄みあり。秋山・マクベス夫人は
凛とした虚勢ぶりが見映え良く、また危うさも孕んでスリリング。かっちりと嵌った
感じがして、本公演（があれば）が一層楽しみねこ。
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