＠池袋 シアターグリーン BIG TREE THEATRE(2008/11/14-16 4ステージ)
http://www.theater-green.com/
全指定 前売3200円 当日3500円 大学生及び高校生以下2200円
＠大阪 HEP HALL 11/7-11 7ステージ
作：森澤匡晴 演出：上田一軒 音楽：サキタハヂメ（はじめにきよし）
舞台美術：柴田隆弘 照明：池田哲朗 音響：三好里美 舞台監督：葛西健一
宣伝美術：坂本則隆 制作：宮崎由美 主催：スクエア
出演：
上田一軒 ：御手洗明夫（39歳 長男。母親は良子 サラリーマン)
森澤匡晴 ：御手洗光男（36歳 次男。母親は芳江 サラリーマン）
北村守 ：御手洗輝男（33歳 三男。母親は好美 日雇い労働者）
片桐慎和子：山之内幸子（27歳 三兄弟の父・御手洗晴男の同居人）
川浪ナミヲ[赤鬼]：長谷川小吉（36歳 三兄弟の幼なじみ 新聞配達人）
永倉聖子 ：佐々木暁美（30歳 晴男行きつけのスナック・ママ）
2008/11/14(金)晴 7:05?-8:50PM(1'40?)中段下手 客席8割？(150人?）
客層：20歳代〜中年層までまんべんなく。男女半々。
客入れ：冒頭場面の照明演出が素敵らしいけど、残念無念な遅刻ねこ。ひな壇椅子席
でいつもながらの見易さ。折り込みチラシそれなり、不透明ビニール袋、鉛筆付き。
パンフ A4 2ページ。挨拶、配役と詳細な登場人物説明、次回公演。年末年始に
東京演劇フェス'08参加。物販。パンフ A5 14ページ 500円 オールカラー 役者
ページ、上田×サキタハヂメ対談ほか。Ｔシャツ1500円ほか。
カーテンコール1回5分 挨拶、物販案内など。東京初日なのに売り切れのTシャツは
2日目入荷とか。
久しぶりの大阪コメディ劇団。その間、奈須崇さんが抜けたりとあれこれあった模様。
舞台。木造一軒家を丸ごと建築。上手から台所、居間、奥に寝室と2階階段、玄関、
並んでトイレと浴室ドア。神棚、観光地ペナント、ＴＶに木彫熊など、昭和にタイム
スリップ模様。唯一異様なのは庭先上手の「研究室」。
お話。幼なじみから父親の訃報を受け、24年ぶりに帰省した三兄弟。遠方かと思い
きや、大阪それも隣接町となにやら訳あり。実家には謎の同居人女性と、喪服で遺言
の話がしたくてたまらんスナックママが先着。2人を気にしながらも、話題を仰々しく
決定掲示して、あほちゃいますかな三兄妹。うれし恥ずかしい追想を始めるが、
両親と自分のきつい現実には蓋をして、それはないとちゃいますか。と、とりわけ
現実話＝遺産相続をしたいスナックママは我慢堪らず、つっこみまくり。
一種異様なバカ特盛り、やがてほろりといい感じ。子供をそのまま大人にしたよな、
浮世離れした三兄弟と幼なじみが奇天烈。妙に形にとらわれる、自意識過剰な割りに
お惚けという珍味。こてこてというか、みたらし団子というか、甘こってりと連鎖
するドタバタぶりに笑うねこ。
不条理にオブラートされた過去はかなり過酷、ぽつぽつと後半露出するけどシニカル
にはせず、結構離れ業。家族の思いをくみ取り、笑いの中に暖かい郷愁をのせて○。
生きのびるためのバカの智恵ある三兄弟。現実的な物言いも、実際は一番不器用な
スナックママの正体と関わりが知られる終盤にほろり。父親の想い出アルバムのスラ
イドでまた笑いつほろり。以前のシチュエーションコメディとは趣違えど、ここら
持ち味は代わらず、ほっこりするねこ。
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