＠下北沢 ザ・スズナリ(2009/2/18-22 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3300円 当日3500円 学生前売・当日共2500円
作：W・シェイクスピア 演出：関美能留 舞台美術：石原敬 照明：岩城保
宣伝美術：京 制作：久我晴子
出演：
橋口久男 ：ロミオとジュリエット
榊原 毅 ：キャピュレットとジュリエット
大川潤子 ：キャピュレット夫人とジュリエット
立崎真紀子：乳母とジュリエット
中村岳人 ：パリスとジュリエット
渡部友一郎：ロレンスとジュリエット
牧野隆二 ：ティボルトとジュリエット [ク・ナウカ]
寺内亜矢子：ジュリエットとジュリエット[ク・ナウカ]
2009/2/22(日)曇 2:01-3:27PM(1'26)最前列より 客席ほぼ満員(110人)
客層：20-30才代最多に幅広く、男女半々。
客入れ：全指定席、ひな壇9列を千鳥配置して配慮。下手スクリーンに携帯の電源
切りのお願い（愛の電源はそのままで、と追記）。折り込みチラシそれなり。
折り込みパンフ A5 2ページ。挨拶、配役、スタッフ。物販、未確認。
カーテンコール1回。
月よりも遠い千葉故、足が遠のいてしまってる三条会、久々にみるねこ。
劇団として三演目とか（初演2007年3月、再演同年7月）。
舞台。床に花々が盛りの書き割りペイント、空に蜜蜂（かな）。他は素の劇場。
下手奥に学校椅子、携帯？の画面が上部のスクリーンに投影。
お話。イタリアベローナの名門、不仲の間柄にあるモンタギュー家のロミオと、
キャピュレット家のジュリエットの純粋な恋愛を描く。今回はジュリエット登場の
シーンだけという異色構成。
面白い悲劇、おバカでキュートな心中譚。無為な男女＋無益に敵対家族の困った
騒動ぶりを、過剰演出でピックアップ。1役全員でジュリエットという破天荒さが
愉快。清楚な女優からお坊ちゃま、果てはヤクザ野郎まで性差、境遇を問わず。
白黒抹茶ゆず桜、てんでの個性が楽しいねこ。
台詞は原作通りとして、先回りやずれ等ずっこけ会話が際立つようポイント
押さえ。強力な肉体と発声をもってなす三条会様式演技との落差も相乗。舞踏会
シーンではちょっと懐かし、昭和歌謡。まんが日本昔ばなし、can you celebrate?
、坂本九…。歌詞が芝居内容に嵌るのがまたポイント。
1役多人数は、記憶と妄想の物語ともなり。死んだ自分を見つめる自分（ジュリ
エット）、生き返ってダンス（ティボルト）、二度死んで本当の別れ（周囲）、
とか。演劇的な工夫は感傷を含ませず、ドライにして好感ねこ。 など、アクが
濃く、好みは別れるだろうけど、面白いことは唯一無二。
役者。大川潤子。女傑＜＞お嬢様の慌てた切り替えが愉快ねこ。
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