＠初台 新国立劇場小劇場(2009/2/28-3/2 4ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A席3000円 B席2000円 Z席1500円
作：深津篤史[桃園会] 演出：栗山民也 美術：長田佳代子
衣装デザイン：出川淳子 照明：川口雅弘 音楽：後藤浩明 音響：河原田健児
歌唱指導：伊藤和美 振付：夏貴陽子 演出助手：田中麻衣子・大杉良
舞台監督：三上司 研修所長：栗山民也 制作：新国立劇場演劇研修所
出演：
保可南 ：ミサゴ（自失する）
西原康彰 ：ノスリ（自失する）
佐々木抄矢香：イカル
遠山悠介 ：オオルリ
深谷美歩 ：ツグミ（自失する）
吉田妙子 ：モズ (枝・墓を立てる)
熊澤さえか：シメ
藤井咲有里：ウミネコ（ガイド)
角野哲郎 ：オオハシ（狭間の住人)
阿川雄輔 ：カリ
宇井晴雄 ：カケス
岩澤乃雅 ：セキレイ
古川龍太（第1期生)：カラス（狭間の住人)
西村壮悟 ：オナガ
滝香織 ：ヒワ
2009/3/1(日)小雨 5:05-6:14PM(1'08)最前方下手 客席満員(300人)
客層：老若男女幅広く、女性過半数。
客入れ：ひな壇に椅子席14列。当日Ｚ席もほぼ満員。折り込みチラシ少々。
パンフ A4 10ページ。挨拶、配役、写真付き役者プロフィール、研修所紹介。
カーテンコール1回
深津篤史書き下ろし新作、栗山民也演出、贅沢な研修生成果公演。
舞台。無地の殺風景な八百屋舞台。上手中程がテーブル状に高く、下手側はパズル
ピースに離れて溝が走り。後方上がりきった先に、岬とばかりの急傾斜。上手側
には、瓦礫が散乱、枯れた立木1本。同様曲がった鉄棒と瓦礫はパズルの端にも
あり。
お話。かつてあった自宅から会社へ出勤等、日常を取り戻す方法を見つけようと
してかなわない人々。その朝、亡くなった、意識を失った彼らの日常風景を想う、
鎮魂の物語。
深津篤史ライフワーク、忘れてはならぬ大震災テーマ最新。不条理な外観もさに
あらず。リアルな惨禍の有様と人々の喪失感ら潜む条理をわかりやすくフラッシュ
し、心に響く舞台とし。深津作品というか、関西独特の濡れた叙情が沁みるねこ。
更地になった町を覆う青空を、背景全部ブルーシーツとした終盤。壁や溝の有無、
照明の明と暗など生と死のメタファーを心得た、明せきな演出○。ごく若い役者達
は若さ故に痛ましさを添えるが、感情におぼれることはなし。くっきりした発声
ともよくコントロールされて、稽古の成果をみせ。これを破ることが、次の課題か
しらん、将来楽しみねこ。
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