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 SPAC「ふたりの女 唐版・葵上」

 @静岡 舞台芸術公園 野外劇場「有度」(2009/6/20,27,7/4 3ステージ)
 http://www.at-s.com/bin/YELL/YELL0020.asp?id=E691579151
 全指定 一般4000円 同伴チケット(2枚)7000円 大学生・専門学生2,000円
 高校生以下1000円

 作:唐十郎 演出:宮城聰
 照明:板谷静男、中野真希 音響:和田匡史、湯本アキ 衣裳デザイン:大友靖子
 装置:村松厚志 舞台:阿井利明ほか ヘアメイク:梶田キョウコほか
 字幕翻訳:エグリントンみかほか 
 出演:
 たきいみき :六条、アオイ
 永井健二  :光一
 奥野晃士  :是光
 三木美智代 :看護婦
 三島景太  :老人
 牧山祐大  :青年、不動産屋
 若宮羊市  :患者1
 石井萌生  :患者2
 吉見亮   :患者3、弟
 木内琴子  :患者4、母
 武石守正  :患者5、駐車場係員

 2009/6/20(土)曇/小雨 8:03-9:27PM(1'22)後方中央 客席ほぼ満員(400人)
 客層:老若男女、洋の東西幅広く。
 客入れ:静岡駅からの送迎バスは大型2台。行き先表示がないので声掛けあるまで、
 戸惑い。1台目は満員、2台目は静岡駅で6割。バス停近くに食事休憩所あり。座席数
 多く、軽食あり。劇場前広場は座席あまりなし、無料お茶のサービスあり。レイン
 コート100円で販売。15分前、プラカード前に100番づつ整列。積極的な整列誘導
 なし。大人な客通しで見せ合い整列。6分前に開場、2つの入口に別れて入場。高低差
 のある階段ベンチ客席。クッションがないのでお尻きついねこ。中央前寄りが見易い
 と誘導。森の中、上方の演出があるけど、最前方はちゃんと見えたかしらん。
 終盤に小雨降り始め、本降りにならず助かり。

 帰路 3公演はしご観劇者・東京への無料送迎バス(要予約)出待ちで、路線バスが
 入れず、バス停に長蛇の列。ご老人もいたようでお気の毒。声とガタイがでかく役者
 顔の制作男性が走り回って差配、新幹線利用客限定で1台先発(9:59PM 静岡駅着)。
 雨はまもなく本降りとなり、難儀な梅雨時。今後は改善されると思うねこ。

 折り込みチラシ少々、パンフ A4縦折り 1枚と雑誌コピー。宮城氏の唐戯曲との
 出会いなど。物販。劇場関連本。 カーテンコール2分2回。客席の唐氏の紹介あり。


 茶畑とこんもりとした原生林の中にある劇場村。今会場「有度」のある「かちかち山」
 にて「葵上茶会」開催中。

 舞台。背景は原生林、濃い闇が奥まで続き。舞台床、一面の木製格子。キャットウォ
 ークよろしく、役者はマス目上移動。砂浜設定になるほど。後方被うようにかまくら
 状ドーム。正面壁が半透過でシルエットスクリーンともなり。屋根は無数の角材、
 それが森の奥まで、まるで竜巻に吸い込まれたかのように延び。

 お話。光源氏をめぐる葵上と六条御息所。六条の生き霊をシテに嫉妬を描いた能
 「葵上」に想を得た作品。二人が一重なりとなり、葵上の中にある激しい感情を浮か
 ばせ見せる。

 唐の荒くれと詩情を、挑戦的な演出とも楽しむねこ。シュールを絵に描いたような姿
 の役者達、大音量のロックによるサイケな冒頭。コミカルな役者の動きと、電子音を
 あしらった音の使い方が愉快。また、舞台正面に映るシルエットが妖しく、楽しませ
 てくれ。美人主役達の場面は光と闇が美しい。リアルに森と夜を取り込んだ後半演出
 が鮮やかで、忘れがたい印象をのこし。富士スピードウェイの爆音、潮騒らありきたり
 の音効も、開けた野外では格別の感あり。

 
 「かちかち山」に休憩所
 
 無料のお茶提供

 
 劇場入口前広場。  

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