＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2009/8/21-31 13ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般A席7000円 B席5000円 高校生以下 各一般料金の半額
TSSS A席3500円 友の会会員割引 A席6500円 世田谷区民割引 A席6700円
＠兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 9/11-13 3ステージ
作：オスカー・ワイルド 構成・演出：鈴木勝秀
音楽家督・作曲・ピアノ：前嶋康明 美術：二村周作 照明：倉本泰史
映像：上田大樹 衣裳：三大寺志保美 ヘアメイク：宮内宏明 演出助手：河合範子
舞台監督：榎太郎、小澤久明 宣伝美術：永瀬祐一 宣伝写真：MIOW HIROTA
宣伝衣裳：ゴウダアツコ 制作；榎本晴美、馬場順子
主催：財団法人せたがや文化財団 企画・制作：世田谷パブリックシアター
後援：世田谷区 平成21年度文化庁芸術拠点形成事業
出演：
山本耕史 ：ドリアン・グレイ
須藤温子 ：シビル・ヴェイン、ヘッティ・マートン
伊達暁 ：バジル・ホールウォード、阿片窟の男
米村亮太朗：ジェイムズ・ヴェイン、バジルの執事、ドリアンの執事
三上市朗 ：アラン・キャラベル、ジョージ・ファーモア
加納幸和 ：ヘンリー・ウォットン
2009/8/29(土)曇 7:03-9:28PM(67/休17/60)1F 前方中央 客席8割?(500人?)
客層：30代周り中心にほとんど女性。お友達連れ中心。リピータ多そう。
客入れ：3階席に空席あり。膝掛け積極的に配布。トイレは長蛇の列、劇場外の誘導
はなし。折り込みチラシそれなり。パンフなし。 物販。パンフ A4 32ページ
1200円。飾っておけるムーディな写真多数。ポスター 小型B3 300円。カーテンコー
ル2回2分。スタンディング数名。
19世紀の耽美・芸術至上主義作家 唯一の長編小説舞台化。
舞台。黒の鉄骨橋梁はお盆にのせられ、ぐるり。下部は黒光りのリノリウム床。
リアルなロココ調度を持ち込み。両袖は2階建てのレンガ造り・コートハウス。下手側
2階部分は骨組みだけの無気味。後方に闇に包まれたスクリーンに「肖像」を投影。
お話。美貌の青年ドリアンは、快楽主義者のヘンリー卿に感化され、芸術と美を尊び
、背徳の罪を重ねていく。不思議なことに、若き彼を写した肖像は罪を重ねるたび、
醜く歪んでいくのだった。ドリアンは年を重ねても衰えない美貌をもちながら、慚愧
の念に耐えかね、やがて自滅してしまう。美と人間、老いと死を問いかける問題作。
美青年・山本耕史と、スズカツ ハードボイルドな美学に陶然とするねこ。柔軟な
面立ち、香ばしい声と立ち姿の山本耕史。彼なら悪行もやむなしと頷ける甘い魔力
あり。悪たれナルシストのゲス野郎なのに、人間味欠かさず葛藤、かわいそうだし。
丁寧な演技で女子の母心くすぐり、危険で○。
シャープに闇を演出する照明、硬質な装置の感触。劇場空間に溶け、世界を負のドリ
アンに染めるような映像。それらのスピーディな展開。細部までスズカツ世界が行き
渡って見事、痺れるねこ。
役者。饒舌で利己的、曲者な論客ヘンリーを説得力ある演技でなした、加納幸和。
酔い覚ましのクールさがいい、伊達暁。ちょい役もったいないけど、美味しいかも、
三上市朗。
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