＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2009/12/5-12 10ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般S席7000円 A席5000円 高校生以下 各一般料金の半額
TSSS 各一般料金の半額 友の会会員割引S席6500円 世田谷区民割引S席6700円
＠兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 3ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場 中劇場 12/22-23 2ステージ
原作：W. シェイクスピア「リチャード三世」より 作：河合祥一郎 演出：野村萬斎
作調：田中傳左衛門 美術：松井るみ 衣裳：コシノジュンコ 照明：小笠原純
音響：尾崎弘征 ヘアメイク：鎌田直樹 殺陣：栗原直樹 映像：吉川寛（nido)、
木村康次郎 演出助手：小美濃利明、桐山知也 舞台監督：勝康隆
プロダクションマネジャー：福田純平 主催：財団法人せたがや文化財団
企画制作：世田谷パブリックシアター 協力：万作の会 後援：世田谷区
平成21年度文化庁芸術拠点形成事業
出演
白石加代子：女、杏(赤薔薇の王子の妃。のちに悪三郎の妻)
王妃(白薔薇王・一郎の妻。もと赤薔薇一族の家来の後家)
政子(赤薔薇王の妃)
皇太后(白薔薇の長の妃。一郎、善二郎、悪三郎らの母)
山野史人：一郎(白薔薇の王)、市長
泉陽二 ：善二郎(白薔薇一家の次男)、貴族(一郎の臣下)
野村萬斎：悪三郎(白薔薇一家の三男)
小田豊 ：王妃の弟
入月謙一：王妃の連れ子
中村美貴：王子(一郎の息子)
大森博史：左大臣(一郎の忠臣)
石田幸雄：久秀(悪三郎の腹心)
月崎晴夫：太郎冠者(悪三郎の従者)
坂根泰士：貴族(一郎の臣下)
高島玲 ：女官
若松力 ：理智門(赤薔薇王家の血を引く者)、民（夫）
平原テツ：悪三郎一党の者
すがぽん：悪三郎一党の者
時田光洋：悪三郎の手下
大竹えり：民（妻）
黒川深雪：街角の女
じゅんじゅん：影法師
囃子方
梅屋小三郎：囃子
古寺正憲 ：囃子
福原友裕 ：笛
2009/12/12(土)晴 1:03-3:36PM(1'15/休21/52)1F最前方下手 客席満員(550人)
客層：20-30才代中心に女性9割。お友達連れ中心。
客入れ：立見はあったのかしらん。最前D列。折り込みチラシそれなり。折り込み
パンフ A4 1枚 あらすじ、配役、スタッフ と必要最小限。物販。パンフ B5 1000円
27ページ。長塚圭史、野村萬斎対談収録。手拭い 1000円。
カーテンコール3回5分。
2007年初演、大幅改訂しての再演とか。
舞台。焼け残った寺社？、能舞台？。客席前に階段、周囲に5箇所で六方の橋がかり。
後方御簾内の演出あり。劇場壁と連ねたり、会場を取り込んだ工夫あり。
お話。リチャード三世をジャポネスク、豪族・白薔薇の悪三郎として登場させ。
残虐悲劇を狂言仕立て、軽快なピカレスクものに翻案。スピーディに駈け抜け、
ブラックユーモアをまぶして、時間を忘れる面白さ。原作の物語りを話が早く刈り
込み、音曲と能面で暗殺場面とか様式化されて、小気味よし。
悪三郎・萬斎が喜々として悪者を演じ。すっかり観客を味方につけてしまい、有名な
市民扇動場面は拍手が上がり。上昇気流に乗って怪物化する調子こいた前半、良心を
恐れ自滅するシニカルな後半の対照に味わいあり。女性四役を演じて、早変わりの
声色も見物な白石加代子。萬斎ともダイナミックでいて愛嬌ある怪物演技を堪能する
ねこ。悪三郎失脚後権勢を握った、理智門の背後に控えるとか、示唆に富んだ「馬」
高度の身体表現で躍動感もって演じた、じゅんじゅん◎。
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