＠初台 新国立劇場 小劇場(2010/4/8-28 21ステージ)
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全指定 A席5250円 B席3150円 Z席1500円 三部作通し券（A席）13800円
作：井上ひさし 演出：栗山民也 音楽：宇野誠一郎 編曲：久米大作
美術：石井強司 照明：服部 基 音響：山本浩一 衣裳：前田文子
演出助手：北則昭 芸術監督：栗山民也 舞台監督：増田裕幸
音楽コーディネイト：スリー・ディー、岡一郎、中村亜希子
制作：新国立劇場
出演： 初演(未見) 再演 2001/5/8-31 2010/4/8-28 26ステージ 21ステージ A席5250円 ← 天声こと田中留吉 ：角野卓造 ← 田中道子 ：藤谷美紀 ← 田中君子 ：熊谷真美 ← 清風先生こと加藤末太郎：犬塚弘 木場勝己 紺野妙子 ：キムラ緑子 ← 川本孝 ：大高洋夫 大鷹明良 関谷三郎 ：高橋克実 ← 成田耕吉 ：石田圭祐 石井一孝 川口ミドリ ：三田和代 土居裕子 朴勝哲キーボード、大木和人ウッドウィンズ、佐藤桃チューバ、山田貴之ドラム・ パーカッション（急病代役1名 どなたか失念)
2010/4/9(金)曇 6:36-9:32PM(1'28/休16/1'10)1F最前方 客席満員(330人)
客層：中高年中心の大人客席、女性過半数、カップル多め、スーツ姿も。
客入れ：当日券あり、詳細不明。バルコニーほぼ満員。通常の客席18列、バルコニー
席もあり。ロビーにテーブルと椅子6，7組追加され、食事に便利。
折り込みチラシそれなり、パンフなし。物販。パンフ B5 40ページ 800円
対談多数。
原作者著作。 カーテンコール2回2分。バンド演奏が終わるまで手拍子続き。
東京裁判三部作再演、その第一弾。
舞台。石造りの殿堂枠組み、古色を帯びた壁と床。オケピが前方舞台床下、昭和の出
で立ちのミュージシャンが頭を覗かせ。
お話。戦後間もない頃、紙芝居の親方が東京裁判に召喚される。戦争紙芝居を命じた
軍人達の罪を証言せよといういうのだ。やがて、親方は紙芝居「満月狸合戦」が東条
英機一人に戦争責任を被せ、天皇免責を計る日米の策略を先読みしたと流布、政府に
囚われてしまう。
甘くて苦い、キャラメルマキアートに考え深い作品。アンサンブル最高。出来る役者
陣が個性を活かし、とても魅力的な演技演出。ブレヒトの替え歌がポップで楽しく
響いて素敵。エンタメと同時、東京裁判を通して今を問う・考えさせる最高教材でも
あり。
紙芝居に端を発する暴露話の荒唐無稽がそうとうは言えない現実味。真実がわかって
もすべきことがわからず、生活は楽しくあれと後ろめたく忘却して、心地良く歌う。
理念をもった学者夫婦は生活に逃げる人々の歌に加わることができず、しかしなにも
解決出来ない。甘い生活の中身、日米間の関係ら、種々問題提起が見えてきて、
うーみねこ。
役者。闇のブローカー 実は政治学者役・石井一孝。涼やかな色合いの独特存在感。
紙芝居屋の娘役・藤谷美紀。清々しくて心地良いねこ。
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