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 新国立劇場製作「夢の泪 東京裁判三部作 第二部」再演

 @初台 新国立劇場小劇場THE PIT(2010/5/6-23 18ステージ)
 http://www.nntt.jac.go.jp/
 全指定前売り当日とも A席5250円 B席3150円 当日Z席1500円

 作:井上ひさし 演出:栗山民也 音楽:クルト・ヴァイル、宇野誠一郎
 音楽監督・編曲:久米大作 美術:石井強司 照明:服部 基 音響:黒野尚
 衣裳:前田文子 ヘアメイク:佐藤裕子
 ステージング・振付:井手茂太[イデビアンクルー] 歌唱指導:伊藤和美[時々自動]
 演出助手:北 則昭 舞台監督:福本信生 総合舞台監督:増田裕幸
 音楽コーディネイト:スリー・ディー、岡一郎、吉尾美砂 芸術監督:栗山民也
 主催:新国立劇場

                     初演      今回
                     2003/10/9-11/3 2010/5/6-23
                     26ステージ   18ステージ
                     新国立劇場   ←
                     小劇場THE PIT
                     2時間29分   2時間27分

 出演:
 伊藤菊治(46 弁護士)         角野卓造      辻 萬長
 伊藤秋子(38 弁護士)         三田和代    ←
 伊藤永子(19 秋子の娘)        藤谷美紀    大和田美帆

 竹下玲吉(69 弁護士)         犬塚 弘    木場勝己
 田中 正(28 法律事務所事務員・夜学生)高橋克実    小林 隆
 
 ナンシー岡本(29 将校クラブ専属歌手) 熊谷真実    土居裕子
 チェリー富士山(29 将校クラブ専属歌手)キムラ緑子   春風ひとみ
 片岡 健(19 新橋片岡組組長代理で学生)福本伸一    ←
 ビル小笠原(35 米陸軍・法務大尉)   石田圭祐    ←

 演奏:佐藤拓馬(Key)、大下和人(中秀仁 Wood Winds)、佐藤桃(tuba)、
    山田貴之(dr,perc)

 2010/5/19(水)曇/雨 1:06-3:51PM(1'22/休16/1'05)後方上手 客席ほぼ満員(320人)
 客層:中高年中心、女性過半数、男性が思いの外多め印象。
 客入れ:当日券完売かな。Z席満席。最後尾に若干空席。通常の客席18列。折り込み
 チラシ少々。チラシ置き場をゴミ箱脇に設置。パンフなし。物販。パンフ B5 40ページ 
 800円。対談多数収録。ほか戯曲など。カーテンコール2回2分。バンド演奏中、
 手拍子が続き。

 東京裁判の時代を描くシリーズ、第二部。新キャスト上演。
 舞台。第一部と共通の板敷き、前側二カ所オケピに時代装束のミュージシャン。
 壁装置の上半分に「窓」。

 お話。東京裁判にて、政治家・松岡洋右の弁護を担当した夫婦と、取り巻く新橋の
 人々の話。在日朝鮮人の扱い、日本人ヤクザとの対立ほか、国家と国民をたくさんの
 エピソードから描いていく。
 
 知らずの暗部、平和の裂け目と気づきへの警鐘再び。エピソードを増し、ちりばめた
 第二部。齟齬と企みを探り暴くなど、より興味深くみることができ。問題提起が物語
 から溢れ出して、鮮やかに昇華する一部に比べれば混沌、ちと困惑感ねこ。でも、
 きれいに収めはしないから、わだかまりが残って、後を引くねこ。

 役者。闊達に巧者芝居。その中、大和田美帆、福本伸一のまっすぐな若者ぶりが
 印象に残り。

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