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 F/T10 ジゼル・ヴィエンヌ「こうしておまえは消え去る This is how you will disappear」

 @西巣鴨 にしすがも創造舎(2010/10/30-11/3 5ステージ)
 http://sozosha.anj.or.jp/
 全自由 一般 前売4500円 当日5000円 学生3000円、高校生以下1000円

 構成・演出・振付・舞台美術:ジゼル・ヴィエンヌ
 音楽・ライブ演奏:スティーヴン・オマリー、ピーター・レーバーグ
 テキスト・歌詞:デニス・クーパー 照明:パトリック・リユ 霧の彫刻:中谷芙二子
 映像:高谷史郎 オリジナル音楽:スティーブ・オマリーのコラボレート・ミュージ
 シャン(東京):Atsuo(Boris)、栗原ミチオ(Ghost,White Heaven,Boris,The Stars)、
 秋田昌美/メルツバウ、ツジコノリコ、ジム・オルーク

 衣装デザイン:ホーセ・エンリーケス・オニュア・セルファ
 人形製作:ラファエル・ルベンス、ドロテア・ヴィエンヌ=ポラク、ジゼル・
 ヴィエンヌ 木の造形:エルヴェ・マヨン、ラ・リコルネ・ヴェルト
 メイク・ウィッグ・ヘアスタイリング:レベッカ・フロレス
 ライブ・エレクトロニクス・デザイン:カール・ファイア
 ヴィジュアル・プログラミング:古舘健 霧エンジニア:ウァス・ヒルデブラント
 鷹・梟の手配・調教:(有)アニマルエスコートサービス
 後援:在日フランス大使館 主催:フェスティバル/トーキョー

 出演・共同創作:
 ジョナタン・カプドゥヴィエル     :コーチ
 マルグレット・サラ・グジョンドティール:体操選手
 ジョナタン・シャツ          :ロックスター

 2010/11/03(水祝)晴 2:08-3:27PM(1'18)中段中央 客席超満員(200人)
 客層:20-30歳代と中年層中心。男女半々。
 客入れ:開場前に10番づつ整列。開場時で80人ほど。通常のひな壇9列。空席誘導
 あり。階段座蒲団席あり。 折り込みチラシ厚め。パンフ A4 9ページ。プロフィール
 中心。物販なし。 カーテンコール2回1分。

 ダムタイプの高谷史郎、霧の彫刻の中谷芙二子、米国人作家のデニス・クーパーほか
 多国籍合作 日本初演。
 舞台。切り深い、闇を従えたリアルな森。終盤、フクロウも飛んで劇場とは思えない
 空間となり。
 構成。体操のレッスン延々。木の根もとには人が転がり。コーチが森の中に消えて、
 自主トレ。息の音。やがて木に頭をもたげ休憩、立ち座り。やがて地面に仰け反り。
 霧ですべて隠れる。せせらぎの音、トリの声。ロックスターがうつむき歩く。歌い、
 肩脱ぎ。女を殺してきた、自分を殺してくれと内心の叫び。コーチはロックスターを
 打ち倒す。女が現れて見下ろす。私の体は神と交換、糞のもとに降臨とか呟き。
 霧に隠れる。やがて、朝となり、霧が晴れ、あからさまになる人物彫像。

 美しく破滅的。幻想的に美しい森の中、罪、惨劇がいっそうおぞましく。とりわけて
 粘着質の霧、得体の知れない生理的な嫌悪感を誘って、面白くみるねこ。

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