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 SEPT「モリー・スウィーニー」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2011/6/10-19 12ステージ)
 http://setagaya-pt.jp/
 全指定 一般5000円 プレビュー6/10-11 4000円 高校生以下2500円 U24 2500円
 友の会会員割引 4500円 世田谷区民割引 4700円

 作:ブライアン・フリール 訳・演出:谷賢一[DULL-COLORED POP]
 美術:尼川ゆら 照明:斎藤茂男 音響:小笠原康雅 衣裳:前田文子
 技術監督:熊谷明人 プロダクション・マネージャー:勝康隆
 プロデューサー:穂坂知恵子 主催:公益財団法人せたがや文化財団
 企画・制作:世田谷パブリックシアター 協賛:トヨタ自動車株式会社、Bloomberg
 後援:世田谷区、アイルランド大使館 平成23年度優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
 出演:
 南果歩 :モリー・スウィーニー
 小林顕作[宇宙レコードコンドルズ]:フランク・スウィーニー
 相島一之;ライス医師

 2011/06/19(日)曇 1:03-3:39PM(1'19/休15/1'00)前方中央 客席超満員(180人)
 客層:20-30才代中心、学生っぽい人、中年層も結構。女性過半数。
 客入れ:最前B列、当日券トラムシートに数人。折り込みチラシそれなり。パンフ A4
 3ページ。プロフィール、挨拶。今回一番関心を呼ぶだろう、小林さんのは差し入れの
 食べ物列挙で肩すかし。物販なし。カーテンコール2回1分。

 海外戯曲+若手演出家シリーズ、第一弾。
 舞台。大カーテンを背景に、3部屋設定。床は平土間。下手診療所、中央丸テーブル
 、下手本箱、バーカウンター。後半カーテンが開けられ、素の劇場を背景にした
 緩い丘陵。上方に赤い誘導灯が設けられた脚立とポール、渡されたワイヤー。

 お話。盲目の女性は術後視力を取り戻すが、周囲の期待とは違う、思いがけない
 人生が待っていて。

 3人の刻むような役者芝居が沁みるねこ。スタイルはモノローグ、語られるのは追想と
 いう内面重視舞台。名声を得、野望を果たそうという男達と、生活第一の盲目の女性
 が対比。視力を回復しても自閉とシニカルな展開も、女性自身は幸福感を見いだして
 いて、との深掘りに考えさせられ。男どもは、案の定後ろ髪引かれ隊でうじうじ。
 自分が幸福かどうかは自分が決めるんだよねの明示に頷くねこ。照明、音響で女性の
 世界を描写補助、闇体験も判りやすくして演出丁寧。内から輝き愛らしい、南さん。
 切々と寂しくて素敵な相島さん。おばさん達中心に注目の的な、にぎやかし演技の
 小林さん。

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