＠初台 新国立劇場中劇場(2011/11/5-20 16ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 S席7350円 A席5250円 B席3150円 Z席1500円
作：泉鏡花 演出：白井晃 音楽：三宅純 美術：小竹信節 照明：斎藤茂男
音響：井上正弘 衣装：太田雅公 ヘアメイク：川端富生 振付：康本雅子
殺陣：渥美博 演出助手：河合範子 舞台監督：藤崎遊 芸術監督：宮田慶子
主催：文化庁芸術祭執行委員会、新国立劇場 共催：TBS 後援：TBSラジオ
出演：
篠井英介:富姫
平岡祐太:姫川図書之助
奥村佳恵:亀姫
坂元健児:朱の盤坊
田根楽子:舌長姥
小林勝也:近江之丞桃六
村岡希美:桔梗
粟田 麗:葛
鳴海由子:撫子
小見美幸:萩
岡野真那美:女郎花
江波杏子:薄
関戸将志:小田原修理
関 秀人:山隅九平
冠野智美、浅場万矢、飛鳥井みや：女の童
津村雅之、今國雅彦、稲葉俊一、早川友博、関 佑太、遠藤広太、平良あきら：討手
演奏：山田貴之、橘内 幹(11/6のみ)
2011/11/5(土)小雨 6:00-7:57PM(1'55)1F最前方中央 客席8割(700?人)
客層：20-30歳代と中高年層。女性過半数。
客入れ：最前10列目、いつものようサイドブロックは不使用。最前だと舞台後方の
入り組んだ模様がよく判らず。ロビーに種々パネルあり、妖怪研究ものとか。
折り込みチラシは希望者のみ。パンフなし。物販。パンフ B5 40ページ 読み物
充実。特製スイーツがあった模様。休憩がないので注意。カーテンコール2回2分。
滅びにまつわる古今3作品上演の最後。白井さんの翻訳物以外の演出は初とか。
舞台。フラットな黒い主舞台。上面には朱色の孤を描く軌跡が描かれ。後方、いくつ
ものせり機構を配したサブステージ。奥行きが深い劇場を活かし、後方へせり上げて
富姫の飛来、凸凹として城内の迷路、全体を上げて別の場所とするなど、立体的な
舞台構成とし。
お話。美しい若侍に恋した魔性の姫。誤解が生んだ苦難と思いがけない救済の物語。
白日夢な富姫体験。泉鏡花の世界にナチュラルに生きる、篠井英介・富姫が素晴ら
しい。台詞術、目配り、所作ら細心の演技に魅入られるねこ。相手役の平岡君・
図書之助もすずやかに好演。姫川亜弓、じゃなく奥村佳恵・亀姫の若さ×ツンツン
ぶりがスパイシー、役柄にあって○。
演出は魔術的で冴え、舞台機構を活かした神出鬼没、夢幻ぶりが見事。今・寺山修司
としばしば思わされ。和をベースにビビッドに彩った衣裳や、大人数での殺陣場面
とか、歌舞伎風で派手。そこまで商業演劇に、そうなんだけど、サービスしなくとも
思わされ。そんな大衆演劇演出に、冒頭謎めき場面追加。臥したセーター男・篠井と
傍らに立つ男・平岡君、見下ろす蝶ネクタイスーツ男・小林（スーツ男は本編中も
背景を横切り）。その後もフォローレスで？？。トークで語ってくれるかしらん。
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