＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2011/12/22-2012/1/2 15ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由(整理番号付) 前売予約・当日 3000円 学生1900円
作：吉田小夏[青☆組] 演出：黒澤世莉[時間堂]
舞台監督：藤本志穂 照明：工藤雅弘、吉村愛子 衣装：阿部美千代
宣伝写真：松本幸夫 宣伝美術：立花和政 Web制作：小林タクシー
ビデオ撮影：＄堂 演出助手：原田優理子 広報：オノマリコ、佐伯風土、大森晴香
劇団員：雨森スウ 制作：北澤芙未子、飯塚なな子
企画制作：時間堂、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：時間堂、 (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
資料提供：杉並郷土博物館
出演：
鈴木浩司[時間堂]:吉永甚五郎(吉永家の長男で当主吉永園二代目)
斉藤まりえ :吉永君代(二代目甚五郎の妻)
木下祐子 :吉永静子(吉永家の長女未亡入)
荒井志郎[青☆組]：吉永信雄(吉永家の次男 一代目甚五郎)
直江里美[時間堂]：吉永八重子(吉永家の次女師範学校の女学生)
酒巻誉洋 ：榎本三郎(吉永園の番頭)
ピザイミズキ[時間堂]：奥村梅子、正子(吉永家の女中)
窪田優[時間堂] ：小池吹雪(吉永家の女中)、伯雪(代冒の女)
猿田モンキー ：小池桂吉(氷職人の頭・吹雪の親代わり)
菅野貴夫[時間堂]：上田辰男(氷職人桂吉の弟分)
山田宏平[山の手事情社]：山崎幸之助(実業家で政治家八重子の許婚)
2011/12/29(木)晴 2:35-4:39PM(2'04)中央中段 客席満員(60人)
客層：20-30歳代中心、中年層も結構。男女半々。
客入れ：客入れ時20人ほど。ベンチ2列、椅子4列。上手側がいいけど、どこでも
至近で問題なし。折り込みチラシ厚め。パンフ A5 3ページ。挨拶、丁寧な配役、
スタッフ、予定。物販未確認。 カーテンコール1回。
舞台。素地の島舞台、上手から客席にかけて花道しつらえ。壁は角材スリット、
筋に深緑が穏やかなアクセント。調度は抽象的でシンプル、ベンチだったり机に
見立てたり。
お話。武蔵野の老舗氷屋。破天荒だった夫亡き後のれんを護る妻、父のあとを次ぐも
未熟な現店主とその妻。屋台骨を実質支える合理主義の番頭店員。居候の店主弟は
南洋に、妹は職業婦人に憧れる。太平洋戦争前後の商家クロニクルから激動の時代
を生きた人々のさまざまを描く。
静謐な舞台に折折の花香り、嵐吹く、空気感やよし。変わる時代、家族の中、清濁
合わせつ変わらない生の営みを肯定、美しく力強く描いていく。戦争も家族の諍いも
事の大小にかかわらず等しくみつめ、傷ついてなお前に進もうとする人をみつめる
暖かな視点が心に沁みるねこ。適度にメリハリもたせて、ゆるやかな会話劇に
起伏添え。こまかな表情、仕草の演技演出は小劇場演劇ならでは。趣の異なるキャラ
2役が楽しい。花道が追想また希望の架け橋な装置として使われ、ちと控えめだけど。
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