＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2012/3/6-20 15ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般 S席7500円 A席5000円 3/6，7 S席6500円 A席4000円
高校生以下 一般料金の半額 U24 一般料金の半額
友の会会員割引 S席7000円 せたがやアーツカード会員割引 S席7200円
＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 3/24-25 3ステージ
作:三島由紀夫 演出:野村萬斎
美術:島次郎 照明:齋藤茂男 衣装:半田悦子 ヘアメイク:鎌田直樹 音響:尾崎弘征
演出助手:桐山知也 舞台監督:澁谷壽久
主催：公益財団法人せたがや文化財団 企画制作：世田谷パブリックシアター
協賛：資生堂、トヨタ自動車株式会社、Bloomberg 後援：世田谷区
平成23年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
出演：
蒼井優 ：ルネ（サド侯爵夫人）
美波 ：アンヌ（ルネの妹）
神野三鈴 ：シミアーヌ男爵夫人
麻実れい ：サン・フォン伯爵夫人
白石加代子：モントルイユ夫人
町田マリー[毛皮族]
：シャルロット（モントルイユ夫人家政婦）
2012/3/14(水)晴 6:32-10:16PM(59/休10/51/休23地震/58)1F最前方中央 客席満員(600?)
客層：大人よりに女性8，9割。単独客多め印象。
客入れ：ロビーにポスターパネル。B列最前の通常客席。折り込みチラシそれなり。
本公演チラシ全7種は終演後出口近くに置き。パンフなし。物販。パンフ B5 1000円。
読み物結構。宮田慶子×野村萬斎対談収録。ポスターはなし。2回目の休憩時間(15分)
中に震度三の地震発生。点検と様子見のため延長。地震情報と終演後は交通情報を
流してくれて親切。カーテンコール2回3分。
舞台。円筒壁のホール、中央に円形床、真ん中に鎖で吊りおろされた黒い鉄製の
シャンデリア。壁は革張りのような光沢を放ち、時折おき火が透けてみえ。床の周囲
は燃えかすのような煤がたい積している。お城のエントランスのような、焼却炉の
中のような美術。
お話。18世紀末のパリ。乱交故に投獄を重ねるサド公爵。妻は夫に貞節を貫くことを
生きがいとするが、娘の母は対面と道徳上から離別を画策する。母が工作の頼りと
するのは、不道徳な快楽主義者のサン・フォン伯爵夫人であったり、敬虔なキリスト
教徒のシミアーヌ男爵夫人であったり、溺れる者はなんとやらである。
玉石ならぬ玉玉混合の女優芝居にご満足たいねこ。話し言葉ではない、麗句を列べた
三島台詞をものにして、3時間超も魅力的に聞かせてくれた彼女達に花束をあげたい
ねこ。なんとか功労賞ものなり。演出はたくらみあれど、あくまで役者を立て、
シャープにみせ。檻というかかまど装置、サド公爵を火種に発火する女達の苦悩、
奮闘ぶりをみせる体。剥き出しになっていく姿を激しさを増す舌線に、脱衣ら工夫で
現し。装いと言えば、衣裳は一目でわかるキャラ反映、黒革スーツ、折衷着物、
ピンクレース、モノトーンドレスと。
白石VS麻実の怪物つばぜりあいは予想内だけど、白石VS蒼井の獣性が見える
ような対話は意外で嬉しいところ。メイド・町田マリーの猥雑感が毛皮族まんまで、
他役者も素材重視だが、楽しいねこ。
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