＠初台 新国立劇場 中劇場(2012/5/31-6/10 17ステージ)
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全指定 S席7350円 A席5250円 B席3150円 Z席1500円
作：オスカー・ワイルド 翻訳：平野啓一郎 演出：宮本亜門 美術：伊藤雅子
照明：西川園代 音楽：内橋和久 音響：渡邉邦男 ヘアメイク：川端富生
演出助手：山田美紀 舞台監督：瀬崎将孝 衣裳協力：株式会社ヨウジヤマモト
芸術監督：宮田慶子 共催：TBS 後援：TBSラジオ 主催：新国立劇場
制作担当：高瀬磨理子
出演（台本順）：
奥田瑛二 ：ヘロデ・アンティパス(ユダヤの四分封領王)
成河 ：ヨカナーン 預言者
山ロ馬木也：若いシリア人（護衛軍の隊長）
森岡豊 ：ティゲリヌス（若いローマ人）
櫻井章喜 ：カッパドキア人
植本潤 ：ヌビア人
池下重大 ：第一の兵
谷田歩 ：第二の兵
内藤大希 ：ヘロディアの近習
鈴木慎平 ：第一のユダヤ人
平川和宏 ：第二のユダヤ人
水下きよし：第三のユダヤ人
ヨシダ朝 ：第四のユダヤ人
戸井田稔 ：第五のユダヤ人
水野龍司 ：第一のナザレ人
春海四方 ：第二のナザレ人
神太郎 ：サドカイ人
遠山俊也 ：ファリサイ人
漆崎敬介 ：奴隷
星智也 ：ナーマン（首斬り役人）
麻実れい ：ヘロディア（ヘロデの妻）
多部未華子：サロメ（ヘロディアの娘）
坂本三成 ：ギリシア人
右門青寿 ：ローマ人使者
斉藤直樹 ：ローマ人
ベータ ：ギリシア人
西村壮悟 ：ギリシア人
原一登 ：ウェイター
川ロ高志 ：エジプト人
林田航平 ：ウェイター
内橋和久 ：演奏
2012/6/2（土）晴 1：00-2：37PM（1'35）1F最前中央 客席9割？（700人？）
客層：大人中心に幅広く、女性過半数。
客入れ：最前10列目〜11列。1Fほぼ満員。折り込みチラシはロビー置き。パンフなし
きっかり定時始まりなので遅刻注意。物販。パンフ B5 40ページ 800円。
読み物充実。カーテンコール1回2分。多部サロメを舞台に残し、他は眼前にて礼。
気鋭の芥川賞作家による新訳＋宮本亜門演出による新制作。意外な多部未華子サロメ
はその少女性を描くに今回最適、と彼女のファンでもある宮本さん大プッシュによる
ものとか。
舞台。モダンなリビング＠お堀端。真白の一面、上手にミニバー、ソファ。下手に
Ｌ型ソファ。冒頭警護員会話では監視モニタが登場して、サロメアップ。
正面壁は半透過で影を映し。隣部屋への開口からアラベスク模様の壁がのぞき。
客席との間に本水を張った深いお堀、ヨカナーンを幽閉する牢獄を兼用。
ヨカナーンと首切り役人は客入れ時から常駐。リビングから梯子を降りて底、
階段状の堀壁を上って地上、客席と1〜2m距離まで接近。そんな瀬戸際のステージは
見た目デンジェラス。多部さんなど裸足（目立たぬよう滑り止め付）で歩いている
と、どきどきさせられるねこ。これらリビング頭上には同じ幅の鏡がおかれ、
床上の様相を映し。
お話。ユダヤ王・ヘロデの姪で、その妻ヘロディアスの娘・サロメ。王から踊りを
熱望され、その報酬として予言者・ヨハナーンの首をもとめる。
サロメの地デジ化、すべての登場人物の目的、言動をプレゼンスよく描き出す。
不満払拭、目から鱗、腑に落ちる明晰さ。やってくれましたね、とシャッポを脱ぐ
ねこ。サロメはこれまでと正反対キャラ。痛く幼い、ナチュラル服が似合う少女。
ビアズリーの挿し絵とぜんぜん違う、なるほど少女性が際だち。これが予言者の
恐るべき予言・大人として出会うことにおののきながら、美声年な彼と恋に落ちる。
熟女サロメ、むさい肥満おじさんヨカナーンの組み合わせじゃ、ぴんとこなかった
ねこはすっきり。とちくるう、道を踏み外すのもさもありなんずと得心。
サロメの処女性、少女から大人にと至る、ラストの血の演出や闇の終幕もまた、
劇的知的快感とともにみるねこ。
サロメ王（オペラとか必要以上にデブキャラ）にダンディでセクシーな奥田瑛二、
ヘロディア王妃（同上に愚鈍キャラ）にダークビューティ。麻実れいを配役したのも
、クールでしびれる。それだけにサロメとの誓いの理不尽さ、苦闘ぶりがよくわかる
ねこ。よくわかるといえば、護衛軍隊長の自死、追いつめられる心理をこれほど、
ムードや言葉だけでなく描いたのは、みたことがないねこ。と手応え、感心しごく。
シアタートーク 3：07-4：12PM（1'05）
宮本亜門、奥田瑛二、成河、多部未華子、麻実れい、宮田慶子 司会：中井美穂
以下本文作成中
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