＠初台 新国立劇場オペラ劇場(2012/6/1,4,7,10,13,16 6ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 S席26250円 A席21000円 B席14700円 C席8400円 D席5250円
リヒャルト・ワーグナー／全3幕(ドイツ語上演／字幕付)
指揮：ペーター・シュナイダー 演出：マティアス・フォン・シュテークマン
美術・衣裳：ロザリエ 照明：グイド･ペツォルト
合唱指揮：三澤洋史 音楽ヘッドコーチ：石坂宏 舞台監督：大澤祐合
合唱：新国立劇場合唱団 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団
制作：新国立劇場
出演：
クラウス・フロリアン・フォークト：ローエングリン
リカルダ・メルベート ：エルザ・フォン・ブラバント
ギュンター・グロイスベック ：ハインリヒ国王
ゲルト・グロホフスキー ：フリードリヒ・フォン・テルラムント
スサネ・レースマーク ：オルトルート
萩原潤 ：王の伝令
大槻孝志、羽山晃生、小林由樹、長谷川顯 ：4人のブラバントの貴族：
前川依子、友利あつ子。丸山真木子、松浦麗：4人の小姓
2012/6/10(日)晴 2:04-7:06PM(63/休43/81/休43/62)2F下手 客席ほぼ満員(1800人)
客層：中年層中心の大人客席、学生・20歳代も結構。男女半々。
客入れ：1時間上演して40分休憩とまったり。ロビーにはパスタもでて、たっぷりの
配慮。ねこは劇場外喫茶やうどん屋で腹ごなし。チラシは入口配布、折り込みなし、
パンフB5両面置き。物販。パンフ B5 1000円。カーテンコール 3回10分。野太い声で
ブラボー盛ん。
ワーグナーの通称ロマンティックオペラ。長らくバイロイト祝祭劇場らで演出助手を
務め、2007年演出デビューした方の新演出にて。
舞台。正面一面にモザイクパネル。抽象化された映像を投影。床は光沢ある黒リノリ
ウム、映像がそのまま映り込み。折折の状況、心情に併せて色や模様を変え。
巨大な抽象装置が登場。衣装と合わせて、昔のSF映画にでてくるかのよう。1幕の
宙つりの船(白鳥）、2幕のらせんスカート、3幕の紙細工のような巨大な花とか。
お話。気高い聖杯の騎士と、犠牲になる王女の悲恋。弟殺害の罪をきせられた王女は
当然現れた神の使者な騎士に救われる。しかし、魔女な王妃に焚きつけられ、騎士の
出生を疑ってしまったため、愛を失ってしまう。
タイトルロール・フォークトのハンサムボイスが素敵すぎ。まっすぐで力強く、甘い
美声で、運命の悲劇を納得させるものとし。王女・メルベートの揺れる心情を良く
映す歌唱。魔女・レースマークの骨太、多彩さ、ドイツ国王・グロイスベックの
存在感ある歌唱も魅力。スサネ夫・グロホフスキーの人間臭いとこ○。一糸乱れぬ
分厚いコーラスはさすが新国立。オケもちと薄め印象も鮮やかにしなやかに鳴り。
演出は抽象化された光映像で空間をつくり、シンプルで斬新。ダイナミックに物語
世界と、登場人物の脆くも危うい心象表現をバックアップしてて。ふむふむねこ。
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