＠下北沢 ザ・スズナリ(2012/7/13-16 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 一般 前売3300円 当日3600円 学生前売2300円 当日2600円 ペア券5600円
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ 5/24-27 7ステージ
＠大阪 ウイングフィールド 6/22-25 6ステージ
作・演出：はせひろいち 照明：福田恒子 音楽：田村俊明 音響：松野弘
舞台美術：JJC工房 舞台監督：岡浩之 宣伝美術：奥村良文（ワークス）
制作：咲田とばこ、中杉真弓
出演：…CAST…
栗木己義 ：北沢光(立入禁止地域近くにアトリエを構えた画家)
小関道代 ：秋田香純(芸術家 光のパートナー)
はしぐちしん[コンブリ団]：志賀谷誉(画家の主治医)
野村美幸[フリー] ：月坂京子(画家のスタッフ)
柿野正人[フリー] ：吉乃将吾(画家のスタッフ)
荘加真美 ：渡部結衣(記者 画家旧友)
コヤマアキヒロ ：村木タサブロウ(代議士 失踪中)
なかさこあきこ ：可燃物その子(被災地を慰問する女芸人)
田中里実[舞夢プロ]：不燃物その子(被災地を慰問する女芸人)
岡浩之 ：野々垣恭平(代議士秘書)
相川出后 ：村木実花子(代議士の妻)
2012/7/14(土)晴 7:35-9:21PM(1'45)前方下手 客席8割(90人)
客層：20-30歳代中心の大人より。男性過半数かな。
客入れ：桟敷2、ひな壇に椅子9列。折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページ。
次回公演は未記入。物販。台本、DVD。カーテンコール1回1分。
久々にみるＪＪＳ。三都市ツアー最終。
舞台。真白の壁に囲まれたギャラリー部屋。中央に大きく開口と廊下、下手が玄関、
上手が母屋。部屋内の上手階段から工房。下手上方に小窓3。壁3面にペイントを
固定する突起の列3列×20。
お話。事故後汚染がため立ち入り禁止となった地域。そこにほど近い場所へ新規に
アトリエを構えた売れっ子画家とスタッフ達。画家は死に至る病を煩っており、
友人でもある主治医が同伴している。そこに様々な事情と秘密を抱えた人たちが
やってくる。旧友でもある記者、職場放棄して逃走中の政治家と追いかける妻と
秘書、被災地を慰問中の女旅芸人。さらにはスタッフ応募実は画家を探りにきた
当局の調査員。様々な職種が勢ぞろい。やがて、誰も近づかぬ場所に居を構えた
画家と立ち寄る人々の真意が現れてくる。
鋭く社会派ミステリー、虚偽と欺瞞に満ちた日本と切り込む人の姿を描く。
鮮やかな謎解きと普遍の人間ドラマ上等のはせ氏。謎を解くのでなく、明らかにする
今回。真実が書けない記者、国民のための政治がし難い政治家など、登場人物は
あるべき姿とのギャップを抱えた人ばかり。終末世界の芸人を描いた「寿歌」を
思わせる女芸人達は、遊びとも、赤裸々な本歌取りともとれ。
機知に長け、ユーモアに交わされる会話は鬱屈と憤りの裏返しでもあり、大人な芝居
でもあり。ここまではそこらドラマなれど、その先の未来に立ち向かう画家を描いて
特筆。隠蔽された真実を暴きに潜入した友人ライターを助け出す、またその謎に
対峙するため、死をとして禁断の地に向かう。友人達は彼がの決意を受け止めて
サポートする。重大な問題を隠し、ないがしろにして事を進めようとしている、
今に痛烈なラストが強く迫り、うーみねこ。
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