＠渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2013/09/04-28 30ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/index.html
全指定 S席9500円 A席7500円 コクーンシート5000円
＠大阪 シアターＢＲＡＶＡ！ 10/4-9 8ステージ
作：チェーホフ 上演台本・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ［ナイロン100℃］
美術：島次郎 照明：小川幾雄 音響：水越佳一 衣裳デザイン：伊藤佐智子
ヘアメイクデザイン：新井健生 舞台監督：芳谷研 プロデューサー：北村明子
ステージング：小野寺修二 演出助手：西祐子 企画・製作：シス・カンパニー
東京公演提携：Bunkamura
出演：
生田斗真 :トレープレフ
蒼井優 :ニーナ（地主の娘）
山崎一 :ソーリン（アルカージナの兄）
梅沢昌代 :ポリーナ（侍女）
西尾まり :マーシャ（ポリーナの娘）
中山祐一朗 :メドヴェジェンコ
浅野和之 :ドールン（医者）
小野武彦 :シャムラーエフ（執事）
野村萬斎 :トリゴーリン（大作家）
大竹しのぶ :アルカージナ（大女優 トレープレフの母親）
山森大輔 :ヤーコフ
中川浩行 :料理人
長友郁真 :使用人
頼経明子 :メイド
2013/09/27(金)晴 1:00-3:33PM(63/休15/74)2F中央 客席超満員(750人)
客層：20才代と高め年齢層中心に女性9割。
客入れ：立ち見M2満員、2F半数。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。
物販。パンフ B5 1000円。女子トイレは2Fより1F、ていうか劇場を出てロビーのを
使った方が多分楽。カーテンコール2回1分。
50を過ぎましたよ・熟年ケラ演出のチェーホフシリーズ、第一弾。
舞台。前方半分・幅いっぱいの板敷き。左右八百屋に見えて不安感醸し。後方に
切り取られたような、湖の青と白樺並木、掘っ建てステージ。ここに壁三方を
巡らして屋敷内。
お話。帝政崩壊前のロシア。大女優の息子は田舎暮らしと閉塞した時代に欲求不満。
女優を夢みる娘と恋仲だが、彼女は母親の恋人である作家に夢中になってしまう。
片思い天国な人々の痛さ、滑稽さを描いていく。
チェーホフ＝新劇・苔むし！レパートリーな潜入観念を払拭する活性化。生きてて
よかったと思えるだろうシリーズ連投が楽しみねこ。「かもめ」イタリアーノ！、
自分勝手でやんちゃなキャラ造形と演技が続々。シリーな奇態、やさぐれてお行儀
悪く、人間がちっちぇぞな言動とか。新劇の人は眉をしかめてしまいますな。
とりわけ、トレープレフ母役・大竹しのぶが野放図・下品、ケチ等、だけど可愛くて
物語中人物＋客席衆目の的。また、萬斎さんはじめ、口跡がいい役者ぞろいで心地
よさひとしおなのも特筆。
ダメ大人の中、幼気なトレープレフ・生田さん、ニーナ・蒼井優が印象深く。絶望と
希望ないまぜの、青春残酷物語の主人公として、とても似つかわしく、切なく感情
移入させてくれ。とりわけ、キャリアを積むたび成長著しい、蒼井優から眼が
離せないねこ。
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