＠三軒茶屋 シアタートラム(2013/11/29-12/28 ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定6000円
作：北村想 演出：寺十吾(じつなしさとる) 美術：松井るみ 照明：小川幾雄
衣装：前田文子 音楽：坂本弘道 音響：岩野直人 ヘアメイク：赤松絵利
舞台監督：瀧原寿子 劇中歌作曲：山崎ハコ アドバイザー：大西一郎
演出助手： 田中麻衣子 イラストレーション：伊波二郎 宣伝美術：平田好
提携：公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援：世田谷区 企画・製作 シス・カンパニー プロデューサー：北村明子
出演：
段田安則：黄村先生
蒼井優 ：三舞理七
柄本佑 ：渡山
半海一晃：屋台の主人
山崎ハコ：茜
高橋克実：二重回しの男
2013/12/11(水)晴 7:00-8:43PM(1'42)後方中央 客席満員(200人)
客層：中高年が多い大人客席。男女半々。
客入れ：通常客席、トラムシートに数人。定時開演なので遅刻注意。
折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。物販。パンフ A5 500円。
カーテンコール2回1分。
北村想 日本文学翻案書き下ろしシリーズ第一弾。
舞台。マンガ画（つげ義春？）石化背景、パースの効いた住宅地街路。彼方に
タワー、空に音の文字・えーんえーん、バタバタ。場面展開毎に印象的な台詞が
一コマ漫画で星になる素敵。始まりは書斎、次いで空き地におでん屋台へ転換。
お話。学長候補の大学教授(段田）は、有力一族で後妻の命で愛人の清算を迫られて
いる。助手(柄本)秘書がアイデア。とてもかなわない美女を妻に仕立てて諦めさせ
ようというもの。早速募集、今日は面接なのだが、ぱっとしない。匙を投げようと
しかけたところ、その女(蒼井)が現れる。太宰治のコメディ絶筆をベースとし。
冬に嬉しいギフト。世知辛い世にほんのり甘く暖かい心のオオシス舞台。もとより
おもろい原作・愛人後始末設定を活かし。他作品の引用、うんちく散りばめて太宰
ラブ。時に時事警鐘。機知に富んだ会話にはニヤリ。メイン場面のおでん屋台では、
訳知りの屋台店主、太宰気取り(高橋)、流しの女（茜）で人生劇場。一筋縄では
いかない人物達の語りに味わい。茜・山崎ハコの弾き語りが堪らなく、終演後の酒が
倍旨くなりますよねこ。教授と雇われ妻のやり取りはつっこみと呆け漫才。
モザイクが晴れるように見えてくる教授の真情、無き妻への哀切の思いにほどかれて
いく、雇われ妻。大胆さと繊細さが同居した、蒼井優がとても魅力的。公演毎に
着実にステップアップしてて、頼もしいですねこ。
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