＠初台 新国立劇場小劇場(2014/2/19-3/9 20ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A席5250円 B席3150円 Z席1500円
作：ジャン＝ポール・サルトル 翻訳：岩切正一郎 演出：上村聡史[文学座]
美術：池田ともゆき 照明：藤田隆広 音響：長野朋美 衣裳：半田悦子
ヘアメイク：川端富生 演出助手：稲葉賀恵 舞台監督：田中直明
出演(登場順)：
吉本菜穂子：レニ(長女)
美波 ：ヨハンナ(次男ヴェルナーの妻)
横田栄司 ：ヴェルナー(次男 弁護士)
辻 萬長 ：父(造船業主)
岡本健一 ：フランツ(長男 13年間引きこもり)
西村壮悟 ：クラーゲス中尉
北川響 ：ハインリヒ軍曹
2014/02/22(土)晴 1:00-4:24PM(1'23/休16/1'45)1F前方中央 客席ほぼ満席(360人)
客層：シニア中心に幅広く、男女半々。
客入れ：折り込みチラシそれなり，パンフなし。物販。パンフ B5 800円。
カーテンコール1回。
1959年初演作。
舞台。重厚なドーム状リビング。孤を描く壁にドア4、ロココ調のソファと椅子。
上手に黒電話、下手に家族のポートレート。そして正面の階段から長男の引きこもり
部屋への階段。
お話。ドイツハンブルグ、ドイツ産業界を担う造船業主の邸宅。第二次大戦で
戦争犯罪に関わり逃走、死んだことになっている長男が実は隠れ住んでいる。
癌を患い余命幾ばくも無い父親は、絶縁中の長男と最後に面談することを望み、
次男の美貌の妻を差し向けるのだが。
岡本さん凄すぎ。時折は我に帰るがほぼ狂いっぱなしで急転を繰り返す男を演じ
抜き。役者バカならぬ強じんな狂人。獅子奮迅の彼を取りまく周囲は、緊迫感を
終始孕んだソリッドな演技で応え。そんな中、長女レナを演じた吉本菜穂子の
染まず立つ独特の存在で光り。岡本さんの狂気とも炎上するのか思いきや、
表面上ストイックに進行。凄いことだけど、ちと物足りなさも感じるねこ。
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