＠初台 新国立劇場小劇場THE PIT(2014/5/3-6/1 34ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 S席7500円 A席4500円
作：マーティン・マクドナー(1997年6月初演) 翻訳・演出：小川絵梨子
美術：二村周作 照明：小川幾雄 音響：加藤温 衣装：伊賀大介
ヘアメイク：宮内宏明 舞台監督：瀬崎将孝 プロデューサー：北村明子
企画・製作：シス・カンパニー
出演：
堤真一：コールマン・コナー
瑛太 ：ヴァレン・コナー
北村有起哉：ウェルシュ神父
木下あかり：ガーリーン
2014/05/10(土)晴 6:00-7:40PM(1’40)後方中央 客席満員(360人)
客層：20-30才代中心に女性9割。
客入れ：18列。バルコニー席も満員。折り込みチラシ数枚。パンフ A4 1枚。
物販。パンフ A5 500円。ポスター500円。カーテンコール2回。
舞台。漆喰?石造り？のボロ家。中央に十字(架）を掲げた暖炉と食器棚。上手に
寝室のドア２。出入口は下手。中程下手にテーブルと椅子、上手にロッキング
チェア、小テーブル、チェスト。
お話。アイルランドの貧村。身内の殺人は事故、自殺頻々の殺伐も、荒くれて逞しい
住人達。くだらないのに生き死に沙汰のけんかばかりのコナー兄。新任神父は諫める
が判ってもらえず愚痴ばかり、酒が友。神父に恋する女子はつい虐めたくなっちゃう。
みんな小学生ですか。
倫理にもとり、情緒に欠けてと酷いありさまも、これがどうしてウェルメイド。
たとえ親兄弟を殺しても、思う心や結びつきは別腹で変わらない。今の日本人の常識
に当てはまらないけど、底にある流れは判る人情ドラマとし。陰惨なのにドライアップ
屈託してもナンセンスでもユーモアが常にあって、程よいさじ加減でさらりとみせ。
バランスのよさに小川絵梨子演出の甲斐あり。兄弟役・堤真一、瑛太コンビはテンポ
リズムとも快調の掛け合い。バカなんだけど愛嬌を添えて○。神父役・北村さんが
ちょっと湿って取り合わせよく、紅一点・木下さんは男子60％でナイスブレンド。
[月間一覧］