＠池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト(2015/03/25-29 7ステージ)
https://www.geigeki.jp/
全指定 前売一般4500円 当日5000円 学生3000円（当日共）
作：趙博 演出：金守珍 照明：泉次雄 音響：N-TONE 振付：大川妙子
舞台美術：大塚聡＋百八竜 殺陣：佐藤正行 宣伝美術：宇野亞喜良 福田真一
出演：
三浦伸子 ：富美(｢はな｣の店主)
海老根寿代：沙織(｢はな｣の従業員)
広島光 ：チュウヨウ(中庸)、竹本(｢まろん｣店主、隻眼隻腕)
水嶋カンナ：節子(夢の行商人)
渡会久美子：お龍(娼婦)
大久保鷹 ：丹下左膳
趙博 ：チョウロウ(長老)、佐藤(社長)
金守珍 ：大河内(医師)
小林由尚 ：松山(労働者)
加藤亮介 ：米田(労働者)
八代定治 ：島崎(労働者)
小椋麗華 ：清治(中学生)、杏奈(ホステス)
有桶川ソワレ：芳男(小学生)、安吉、真由美(診療所の看護婦)
染野弘考 ：梅川(佐藤の子分)
中大樹：ジャクトウ(若頭)、篠原(サブ・ディレクター)
島本和人 ：トウリョウ(頭領)、津村(チーフ・ディレクター)
清水修平 ：李(カメラマン)
2015/03/27(金)晴 7:02-9:11PM(2'09)前方下手 客席7割(180?人)
客層：中年層中心、時々20才代。男性過半数？。
客入れ：通常客席。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 3ページ。
物販。劇中歌CD、夢飴ほか。カーテンコール演出込み1回。
舞台。二階が簡易宿泊所のホルモン食堂。隣接して診療所。上手に「原子力明るい
未来のエネルギー」、下手にナチス強制収容所の「ARBEIT MACHT FREI（労働は人を
自由にする）」の看板。その手前に丹下左膳映画を流し続ける街頭テレビ。
お話。冒頭に神話になぞらえた、敗戦国日本の寓意芝居。三島由紀夫の肉声、
人間宣言をして逃れた象徴〜原発事故後の町につなげ。現場処理をする労働者が
たむろする居酒屋。その日暮らしの中の「夢」、「安全」に洗脳される町民たち。
そこに時空を超えて現れる、アンチヒーロー丹下左膳。彼の子孫、大逆事件を
起こした者は再び立ち上がり。
世間が目をつぶっている大問題をガチンコで取り上げ、アングラの狂乱で仕立て
上げた力こぶ作品。皮肉たっぷりな物語に、やけんぱちの怒りと悲しさ噴出。
狂った世界を見せつけられて圧倒の、熱くても冷静な逆説の舞台に感じ入るねこ。
丹下左膳役・大久保鷹。破天荒な演技でアングラ役者の面目躍如。嬉しいなあねこ。
[月間一覧］