＠初台 新国立劇場 オペラ劇場(2015/5/10,13,16,19,23,26 6ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/
全指定 S席27000円 A席21600円 B席15120円 C席8640円 D席5400円
作曲:シュセッヘ・ウェルティ 指揮:イヴ・アベル 演出・衣裳:ヴァンサン・ブサール
美術：ヴァンサン・ルメール 照明：グイド・レヴィ 舞台監督：村田健輔
合唱：新国立劇場合唱団 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団
出演：
ベルナルダ・ボブロ：ヴィオレッタ
アントニオ・ポーリ：アルフレード
アルフレード・ダザ：ジェルモン
山下牧子：フローラ
小原啓楼：ガストン子爵
須藤慎吾：ドゥフォール男爵
北川辰彦：ドビニー侯爵
鹿野由之：医師グランヴィル
与田朝子：アンニーナ
2015/05/16(土)晴 2:03-4:54PM(1'13/休33/55)2F下手より 客席9割？(1600人?)
客層：中高年中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：いつものパンフ B5両面。配布担当おらず完全セルフ。
物販。パンフ B5 1000円 4:45PM終演 カーテンコール3回9分。
新演出・新製作版。
舞台。斜に置かれた巨大な鏡面ボックス。突先はオーケストラピット上に張り出し、
ヴィオレッタ独りな場面で活用。壁幕に場所絵柄、鏡面像とも揺らぐ独特。
二幕、中空にカモメと白いパラソルが抽象・暗示的。三幕、丸く穿たれた大枠越し。
半透過の繭、その内側にいるヴィオレッタの視点世界。グランドピアノをテーブル、
ベッドなど種々見立てて使用。ヴィオレッタ衣装は鮮やかな色彩のドレス。赤から黒
へと到る有為転変変化が印象。
お話。パリ社交界。高級娼婦ヴィオレッタの純愛と、望みながらも墜ちていく悲運の
生涯。冒頭、23才で亡くなったこと、若き女性の悲劇であることが明示され。
スタイリッシュなビジュアル、装置と衣装、演出が目を惹き。鏡面や紗幕、揺らぐ
背景ら、主人公らの心理を暗示。闇に浮かぶ色彩もまた。取り分けてヴィオレッタの
孤独、疎外感を判りやすく表現。平板な物語より、人物のありさまを深く濃く描いた
印象。
瑞々しい歌手陣。ヴィオレッタ役・ベルナルダ・ボブロ。クッキリクリアで端正な
歌唱に好感。アルフレード役・アントニオ・ポーリも同様。丁寧に刻んだ印象。
東フィル、合唱ともダイナミックな場面も荒れることなく細やかで○。
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