全自由 一般2500円 前売2000円 パスポート割引2000円 小中学生1000円
構成・演出：松井周 ドラマターグ：野村政之 舞台監督：浦本佳亮
舞台美術：杉山至 照明：木藤歩 音響：牛川紀政 音楽：宇波拓
衣裳：小松陽佳留 演出助手：横地梢 制作：冨永直子（quinada）、大渕礼奈
企画・製作：サンプル、quinada
主催：大地の芸術祭実行委員会
出演：
小林類 ：ヘンゼル
北村早樹子：グレーテル
羽場睦子 ：魔女
兵藤公美 ：継母
上瀧征宏 ：父
野津あおい：鳥人
久保井研 ：森の王
水野美咲 ：女の人
高梁奈津子：上司
萩庭真 ：男
2015/07/26(日)猛暑 6:00-7:12PM(1'11)中段中央 客席ほぼ満員(130人?）
客層：地元アートファンとご近所中心。学生多め。遠征は少な目かな。女性過半数。
客入れ：整理券なし、前売は30分前、当日精算は10分前に入場でき。受付誘導で
若干混乱あり。回遊型の事前パフォーマンスを屋内野外で開催。タイムテーブル
付きマップをもらってうろうろ。信濃川側野外は奥側の窓が見易し。
雛壇にパイプ椅子7列。最後尾は未使用。中段以降が見易し。
折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。物販。戯曲などあり。
終演19:12。カーテンコール1回。徒歩15-20分の森宮野原駅 終電時間19:39に
余裕で間に合う時間。
レストランレポにも書いたとおり、「大地の芸術祭」で閉校した中学校の校舎が
演劇拠点「上郷クローブ座」として再生。そのこけら落としイベント。
名は香辛料のクローブと、ロンドンの「グローブ座」を掛け合わせたものとか。
舞台。木々？を思わせる額縁舞台。紗幕が両袖に重なり。お菓子の家らは移動式。
お話。貧窮のため親に2度も捨てられ、迷った末に魔女の家へ。人間を敵視する
森の王の食材へと酷い目にあう兄妹。脱出はできるのでしょうか。
今日的な状況で展開する残酷童話。人間がするな環境破壊、動植物と森が黙っている
わけがない生き地獄に墜ちる兄妹。両親も貧窮がため軍隊やブラック企業でパート。
もう童話の世界も現実もみな行く当てがなく彷徨うという、メルヘンもロマンもない
展開。グレーテルだけ関西弁、歌がうまい少女で顛末を含めて特異な設定。流されて
も抗う、独立した存在で印象。非人間を演じる役者陣が活き活き。とりわけ久保井研
・森の王が楽しそう。野津あおい・鳥人がいつもながら尖ったキャラ。なるも意外な
面をみせて、世知辛い物語に救済の明かり刺し。美術は紗幕とシルエットを活かし、
シャープに幻想味を添え。
