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 松竹制作「喜劇 お染与太郎珍道中」

 @東銀座 新橋演舞場(2021/02/01-17 23ステージ)
 全指定 一等席12000円 二等席8500円 三階A席4500円 三階B席3000円
  @京都 南座 2/21-27

 作:小野田勇「与太郎めおと旅」より 演出:寺十吾[tsumazuki no ishi]
 美術:松井るみ 照明:北内隆志 音楽:坂本弘道 音響:岩野直人
 ステージング:小野寺修二 殺陣:滝洸一郎 メイク監修:河村陽子
 アドバイザー:大西一郎 演出助手:中島幸則 制作補:成瀬芳一 舞台監督:瀬尾健児
 演出部:大野敏之、佐藤たえこ、福本真菜 制作事務:桐ヶ谷香、中村恭子
 制作:松本康男、本田景久、小櫛真緒、野村英孝 宣伝美術:平田好 宣伝写真:加藤孝
 出演:
 渡辺えり:お染
 八嶋智人:与太郎、お役者小僧
 
 太川陽介:べらぼう半次
 宇梶剛士:島田重三郎
 石井愃一:地武太治部右衛門
 深沢敦 :小番頭 庄助
 春海四方:大番頭 善六

 石橋直也:山伏白雲坊 実は同心右門
 三津谷亮:山伏黒雲坊 実は同心伝六

 有薗芳記:弥左衛門
 一色采子:巡礼お弓
 広岡由里子:投げ節 おこま
 あめくみちこ:むかで丸 後におむか
 西岡コ馬:泡手十郎兵衛

 2021/02/02(火)晴 4:30-7:33PM(92/休31/59)三階上手 客席三階2割(30人?)
 客層:20-30才代と中年層、女性8割。
 客入れ:感染対策。サーモ検温、セルフもぎり、手指消毒、1席空け。場内飲食禁止
 幕間時間の食事は当日予約して各食堂にて。折り詰め弁当は1000円〜3クラス。
 物販。筋書 B5 1200円。 カーテンコール1回。

 演出・出演者が小劇場演劇中心という座組にて。スタッフも粒より。
 舞台。東海道旅程の場面ごと、背景は富岳百景。幕間直後は異世界・魔窟。
 お話。武士の重三郎を恋しく思う、米問屋の一人娘お染。急遽、国表への帰参を
 告げられ、さらに某武家へ妾奉公の話もあり、逃げるように追うことに。
 お供はもはや遊び仲間の手代・与太郎。旅程で出会う人々の人生や、盗賊・お役者
 小僧のニヒルなありさまを併走しつつ展開。
 
 具だくさんな舞台なれど、味の決め手はラブストーリー。しっとりと情感をもって
 生きる喜びを謳って、嬉しいところ。渡辺えりがよく動く、愛らしい、シャンソンの
 歌唱は客席をバラ色に染め、蕩かす。八嶋智人はいつも知る顔と別の顔の二役で、
 楽しいところ。中盤の2人に泣かせられもし、幸福感満ち。中盤といえば、いきなり
 劇団☆新感線!?するのが愉快。あめくみちこが堂々、敦ちゃんは怪人コスも似合い。
 落語の本歌取りがいくつか、粗忽の使者、井戸の茶碗…、役名もそう。秘やかな
 お楽しみというところ。

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