@下北沢 ザ・スズナリ(2021/07/21-25 9ステージ)
前売3500円 当日3800円 配信2000円 もやし主食苦学生料金2500円
原作:フョードル・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
脚本・演出:大谷皿屋敷 舞台監督:本郷剛史 舞台美術:袴田長武
演出助手:ごどう(シル) 照明:中西美樹 音響:大嵜逸生
小道具:なべお、油絵博士(ウレタンを工夫工房)
映像・映像操作:杉浦仁輝 配信:高畑陸(シル / CHARA DE)
当日運営:星野花菜里[コンプソンズ] 当日スタッフ:加茂恵代
記録写真:塚田史香 主催・制作:劇団「地蔵中毒」
出演:
佐藤一馬:カズマ(家長 強欲)
岡野康弘[Mrs.fictions]:ヤスヒロ(長男)
大宮二郎[コンプソンズ]:ジロウ(次男)
東野良平:リョウヘイ(三男)
かませけんた:カマセ(使用人・料理人)
3105:サトコ(使用人・メイド)
立川がじら[志らく一門]:師匠(リョウヘイの師)
星野花菜里[コンプソンズ] :ホシノ(SM女王様 ヤスヒロが心酔)
hocoten:ホコテン(セクシー女王 カズマとヤスヒロが取り合う。)
畑遊[ナカゴー]:タカハタ(サトコの母。カマセと不倫関係)
三葉虫マーチ:ミドリ(リョウヘイの恋人)
小野カズマ:カズマ(サトコの父。借金まみれ)
ごどう[シル]:警察官
2021/07/22(木祝)晴 2:04-4:09PM(2'05)中段下手 客席満員(90人)
客層:20-30才代中心、2世代。男性過半数。
客入れ:開場やや押し、戸外待機(暑い)、5番ずつ呼び出して入場。
感染対策。検温、手指消毒。桟敷1(フェイスシールドは任意)、椅子9列。
横はやや間隔開け。当日パンフ A5 3ページ。ほぼ定時からいつものよう前説
(今回がじらさん)。e+貸切公演スペシャルカーテンコール。ドリフのズンドコ節
替え歌〜地蔵中毒テーマ。トーク終了後、規制退場。
舞台。舞台前面両袖にシャンデリア、今回粗大ゴミは控えめ。舞台中程に宮殿風
アーチ、緋色の幕や壁には豪快な墨書文字。上手に同様ベット。
お話。カラマーゾフな親子、兄弟、男女の濃い関係と個々人の葛藤、そして親殺し
裁判を概念レベルで入れこみ。流れもあるので、原作読んでなくとも楽しめ。
今回も台詞の面白さエンドレス。その場に無関係、しごくナンセンスなのにドラマ
ティックという可笑しさ。前回に続き、演劇としての見せ方、演じ方が巧くなって
スッキリ。地蔵初見者も楽しめものとし。装置はさらにグレードアップしてて圧倒。
不条理感いや増し。しょぼさも健在で○。兄弟がいい感じにキャラ分け、役者も
良く応え。東野さんの正統派な熱演が凄い。代役なの!?な体当たりの星野さん、
セクシー/とんまクイーンhocotenさん対立する2人に、ゲストの畑さんのやり手
ぶりが加わったトリオでの掛け合い(合わない)シーンが好き。
アフタートーク 4:23-4:38PM(15)
しりあがり寿、大谷皿屋敷 司会:小野カズマ
しりあがり(感想)面白かった。大谷さんはオリンピックの演出はあきらめたほうが
いいね。台詞が概念の遊びのよう、言葉選びが面白い。装置が凄い
(大谷 だんだん大きくなっていった)最後に落とし前をつけようと重くしてる。
懐かしい感じ 80年代はタブーを破って笑いを、その中で大切なものを模索して
いた。まだやっている人がいるのかと。
大谷 大学生の時、詩のボクシングの全国大会へ出て、審査員がしりあがりさん。
マンガを見せたら、ひとこまひとこまは面白い、全体はお客さんのことを考えた方
がいいと言われた。今もそのまま(苦笑)。マンガ入門で、自分の中にケモノを
飼って、調教師もと書かれていた。調教の仕方はどうすれば?。
しりあがり(ご時世に沿うと変になるので)しない方がいい。今は目の前の楽しい
ことをしたほうがいい。お客の中の笑いを掘り当てる。コントロールすると引く。
ほじくり出す位でないと。大谷さんがイキニエになる。大変だね。
大谷さんの台詞は無関係なのに面白い。月と地球の間に糸のように引力が働いて
いるけど、糸を意識することはない。言葉と言葉の関係性がそんな絶妙な関係に
あるという話。大谷さんの頭の中には、もの凄く沢山の言葉があるのだと思う。
ずらし方が巧いという話。
小野 最初は大谷さんの落語(脚本)に寄ろうとした。今は皆で持ち寄ってつくって
いるという話(今の方が楽)。
大谷(なぜカラマーゾフの兄弟)滅茶苦茶にしても跳ね返してくるだろう、強いと
いう話。
しりあがり どの劇団も桃太郎をやればいいと思う、それぞれのやり方で。
キャラとストーリーと?と言われるが、もう新しいのを考えることはないと思う。
アニメなどの例。それぞれが得意なことだけやればいい。
しりあがり(これからの地蔵中毒)このまま突き進めばいいと思いますよ。
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