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 清水宏・ひとり舞台フェスティバル01 (11/7S)

 @下北沢楽園(2021/11/05-07 5ステージ)
 劇場公演 4000円 配信2000円

 企画・総合監修:清水宏 照明:大波多秀起(デイライト) 音響:門田圭介
 舞台監督:松澤紀昭 映像配信:ワタナベカズキ 宣伝美術:金子裕美
 WEB:寺部智英 制作:及川晴日、清水香奈美 主催:ひとり舞台芸術協会
 助成:ARTS for the future!

 コロ(COROBUCHICA.) ひとり芝居「肥後系麗月」
 脚本:堀越涼[あやめ十八番」 演出:COROBUCHICA.

 川久保晴 ひとり芝居「学生」
 脚本・演出:川久保晴

 町田マリー ひとり芝居「息々(いきいき)」
 作・演出・振付:町田マリー 声の出演:息子 音楽:絢屋順矢

 入江雅人 ひとり芝居「今夜これから」
 作・演出:入江雅人

 清水宏 ひとり芝居「拝啓あこがれの演劇さま」
 作:清水宏 演出:山崎洋平[江古田のガールズ]

 2021/11/07(日)曇 7:00-8:56PM(1'56)入口より前方 客席ほぼ満員(40人)
 客層:20-30才代女性とベテラン中心。
 客入れ:開場20人弱待ち。ほか昼の回と同様。

 5回20人の一人芝居下フェス1回目。来年も開催とのこと。

 コロ「肥後系麗月」
 天才占い師・藤山麗月の追想。夫の安否をみてもらいにきた女は、運命を変える
 大胆な行動にでたこと。常軌を逸したその衝撃は、麗月の妻への嫉妬の炎に火を
 つけることになって…。着流し姿で男前。さらりと説明後、すっと妖しい物語世界へ。
 男女の鮮やかな演じ分け、吸引力のある演技で魅了され。

 川久保晴「学生」
 学生の入学面接でその女性がため,一騒動。闊達至極、よく動く表情の愛嬌ある
 川久保さん。朗らかに語れば語るほど、哀感いや増し。夢か現実か判らなくなる
 終盤が面白し。

 町田マリー「息々(いきいき)」
 シングルマザー、仕事帰りでなかなか寝ない子供(8歳、体重25キロ)に四苦八苦。
 サックスの練習。メンタルが弱っていた頃のこと、医療機関は電話応対だけで心に
 響かず、八方塞がり。そして今の覇気。 電車にのって持ってきたという、
 小道具沢山。パイプ椅子のソファ見立て、子供の見立て人形などいろいろ工夫、
 サービス精神旺盛で楽しいところ。懸命にいきる人の赤裸々なありさま、怒り、
 逞しさを等身大で描き、響くものとし。

 入江雅人「今夜これから」
  実録変態ファンタジー連作「空」から衆議院選挙へ立候補後を描く新作。コロナ禍
 での生きづらさは変態も同じと、変態こそと訴えて、風刺と批判ありの作品。
 共感できるとこ多々あるけど、変態だからなあ…という面白さあり。公開稽古の
 パンクスタイル延長で、照明場当たりを本番中にやるとか、ラフなとこもいい。

 清水宏「拝啓あこがれの演劇さま」
 コロナ禍で公演中止となった劇団、フリーランスの演出助手の子は納得いかない、
 人並み外れた演劇愛故に本音を吐いて、劇団に居場所がなくなってしまう。
 怒り、憤りをしっかりと現し。痛々しい、愛おしいとじんわりくるねこ。狂気を
 帯びていく中盤以降が見もの。


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