＠初台 新国立劇場 中劇場（2022/10/14-31 20ステージ）
全指定 S席8800円 A席6600円 B席3300円 Z席1650円
作：トム・ストッパード 翻訳：広田敦郎 演出：小川絵梨子
美術：乘峯雅寛 照明：原田 保 音響：加藤 温 衣裳：前田文子
ヘアメイク：川端富生 演出助手：大澤 遊 舞台監督：山下 翼
技術監督：小西弘人 主催：文化庁芸術祭執行委員会、新国立劇場
出演：
浜中文一：ヘルマン
音月 桂：クレードル
村川絵梨：エーファ
土屋佑壱：ルードヴィク
岡本 玲：ハンナ
浅野令子：ヴィルマ
木村 了：フリッツ／市民
那須佐代子：エミリアおばあちゃん
泉関奈津子：ポルディ
内田健介：ハーシー／モーヘール（割礼師）
太田緑ロランス：サリー
椎名一浩：オットー／警官
椙山さと美：ネリー／ヒルデ
鈴木勝大：ヤーコプ／警官
鈴木将一朗：クルト／警官
瀬戸カトリーヌ：ローザ
田中 亨：ナータン
野口卓磨：エルンスト
松本 亮：ザック／警官
万里紗 ：ヘルミーネ／ヤーナ
八頭司悠友：アーロン／レオ
子役(ダブルキャスト)
根本葵空（三田一颯）：ヤーコプ／ハイニ
伊奈聖嵐（前田武蔵）：パウリ／レオ
寺戸花（高橋菜々音）：サリー／ミミ
塚越一花（久住星空）：ローザ／ベラ
2022/10/14(金)小雨 6:30-8:50PM(2'19)1F中央最前方 客席8割(600？人)
客層：子供連れ〜ベテランまで、大人よりの3世代。女性7割。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。最前10列目。サイドに空席。当日パンフ、
カウンターに配役表 A4 1枚置き。物販。パンフ B5 1000円。終演後も家系図を
見る人結構、さもあり。定時開演、休憩なし。カーテンコール2回後も拍手鳴り止まず
なるも強制終了アナウンス・規制退場。
トム・ストッパード2020年最新作、日本初演。
舞台。一面板敷、低床張り出し舞台。神殿のように高い・木製角柱8がそびえ立ち。
間に瀟洒で大振りな調度類を持ちこみ式。全体を廻り舞台で回転、インデックス
しながら、シームレスに舞台転換。 ワンカット・長回し映画を見てる気分ねこ。
お話。20世紀直前のウィーン、ユダヤ人居住区「レオポルトシュタット」。
カトリックに改宗、事業を拡大した、ユダヤ人実業家メルツの邸宅に集い、往来する
一族とゆかりの人達。戦争、革命、ナチスの支配、ホロコースト、戦後に抗い、呑み
込まれていった激動史。
ユダヤ人として生きることが大きなテーマだけど、それは知らない、でも家族の葛藤
やしがらみはよくわかるし、よく描かれ、伝わったねこ。史実を数字や事件でなく、
生きた家族達の言葉とありさまで活写する。ジョークもウィットも散りばめ、悪戯に
沈めないさじ加減がいい。知らずとも共感、実感できる普遍性あり。そうであるほど
色濃く具体的なユダヤ社会の描写に違和感があるもの事実で…、という仕掛けが
巧み。生々しい問題体験ができた感。冴えた演出、ムードや感情に流さない・留め
ない、スピーディでステージング、前述の廻り舞台活用しかり。
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