＠初台 新国立劇場 中劇場（2023/10/18-11/18 17ステージ）
全指定 S席8800円 A席6600円 B席3300円 2作品通し券（S席のみ）15800円
Z席1650円
作：ウィリアム・シェイクスピア 翻訳：小田島雄志 演出：鵜山 仁[文学座]
美術：乘峯雅寛 照明：服部 基 音響：上田好生 衣裳：前田文子
ヘアメイク：馮 啓孝 演出助手：中嶋彩乃 舞台監督：北条 孝
出演：尺には尺を／終わりよければすべてよし
岡本健一：アンジェロ（領主代理） ／ フランス王
浦井健治：クローディオ（紳士） ／ バートラム（ルシヨン伯爵）
中嶋朋子：マリアナ（アンジェロ婚約者） ／ ヘレナ（バートラムを慕う孤児）
ソニン ：イザベラ（クローディオ妹） ／ ダイアナ（キャピレット未亡人の娘）
立川三貴：典獄 ／ ラフュー（老貴族）
吉村直 ：バーナーダイン（囚人）、紳士1 ／ ラヴァッチ（ルシヨン伯爵夫人道化）
木下浩之：ヴィンセンシオ（ウィーン公爵） ／ フィレンツェ公爵、貴族2
那須佐代子：オーヴァーダン（売春宿女将） ／ ルシヨン伯爵夫人
勝部演之：判事 ／ リナルドー（ルシヨン伯爵夫人執事）
小長谷勝彦：ポンピー（オーヴァーダン夫人使用人） ／ 兵士2
下総源太朗：エスカラス ／ デュメーン兄
藤木久美子：フランシスカ（尼僧） ／ キャピレット（フローレンス未亡人）
川辺邦弘：エルボー（警吏）、紳士2 ／ 兵士1
亀田佳明：フロス（紳士）、アブホーソン ／ ぺーローレス（バートラム家臣）
永田江里：ジュリエット（クローディオ恋人） ／ マリアナ（キャピレット未亡人隣人）
内藤裕志：ピーター ／ 紳士、貴族3
須藤瑞己：召使い、役人、従者 ／ 兵士3、貴族1、従者
福士永大：使者、役人、従者／小姓、兵士4、貴族4、従者
宮津侑生：ルーシオ（クローディオの友人）／デュメーン弟
2023/10/21(土）晴 1:00-3:54PM(92/休21/60)1F中段中央 客席1Fほぼ満員（1000人？）
客層:3世代、20-30才代中心に女性8割。
客入れ:感染対策 特段なし。当日パンフ 写真付き配役表1枚。
物販 パンフ B5 1500円 ステッカー300円 カーテンコール3回 スタンディング
（するんだ…）。
シェイクスピアのジャンルだと、喜劇と言い切れない「問題劇」、終わりよければ
すべてよしとほぼ同時代（尺が後）の作品。
舞台。ほの暗い広場、赤と黒のベンチ。手前に本水を張ったお堀、小橋2。両袖に
ブッシュ立と粗大ゴミの小山。開演間もなく轟音とともに、高い家屋（壁）が振って
くるな図。カラーリングが赤（地面にも流れ出してる格好）。赤が法衣、黒が司祭の
色合いで、赤が支配的なのが嫌らしい（苦笑）。
お話。世の腐敗を愁う公爵ヴィンセンシオ。ある日、謹厳実直な部下アンジェロへ
政権を託し。神父として野に隠れる。アンジェロの厳格政治に、庶民はブーイング。
おりしも婚前交渉で死刑判決の男・クローディオあり。その妹イサベラは兄を救おう
とアンジェロに嘆願するも拒絶。が、アンジェロは彼女に横恋慕。どうにもとまらず
体を要求。それを聞いた神父（公爵）は一計を案じて。
世間ずれた崩し加減が品悪くならず、面白い。服装、物言い（翻訳）は近代〜現代。
甘いスイングジャズが薄く流れて、大時代モノな中も緩い空気感醸し。
セクハラ、パワハラな物語なんだけど、踏み外しちゃったアンジェロ（イザベラも）を、
人間臭さを、大様に見つめる視点が感じられ。酷い目にあうイサベラへトドメの結婚の
申し込み。シェイクスピアが書いてないその返事を、鵜山演出は連れられながら、
何これ！？助けて！とばかりに無言で何度も振り返ることで表し。ドイヒーでいいねと
笑いと拍手湧き。
公爵・木下さん、やたらいい声、説得力があってずるい。ルーシオ・道化・宮津さん
軽くてかっこいい。
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