＠初台 新国立劇場 小劇場（2025/05/28-06/01 6ステージ）
全指定 A席7700円 B席3300円 3作品通し券20700円
＠堺 フェニーチェ堺 小ホール 6/4-5 2ステージ
作：カレル・チャペック 演出：シュチェパーン・パーツル
ドラマトゥルグ：ミラン・ショテク 美術：アントニーン・シラル
衣裳：ズザナ・フォルマーンコヴァー 音楽：ヤクブ・クドラーチュ
英語字幕翻訳：ヤロスラフ・ユレチュカ、マルチナ・ナーフリーコヴァー
日本語字幕翻訳：広田敦郎 舞台監督：八木清市 技術監督：友光一夫
制作：ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー
後援：チェコ共和国大使館 協力：チェコセンター東京
出演：
[ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー]
テレザ・グロスマノヴァー：母
トマーシュ・シュライ：父（職業軍人）
ロマン・ブルマイエル：オンドラ(長男 医師）
マルチン・ヴェセリー：イジー（次男 パイロット）
ヴォイチェフ・ブラフタ：コルネル（三男）
ヴィクトル・クズニーク：ペトル（四男）
パヴェル・チェニェク・ヴァツリーク：トニ（五男）
2025/05/31(土)曇 6:00-7:55PM(59/休20/51）最前方 客席9割(330人)
客層：2世代 ベテラン中心 男性過半数？。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。B2〜通常客席。当日パンフ B5冊子。物販なし。
チェコ語、冒頭はつかみ？で日本語混じり。字幕は前列にはちょっと見づらい、
舞台装置上部にあり。カーテンコール4回、熱い拍手が沸き。
チェコの国立劇場付きカンパニー 2022年4月初演のレパートリー作品とか。
舞台。オフホワイトの2面島舞台。壁一面の飾り棚にはアフリカの民用品、装飾具。
上手下段に防護服、下手側にはミサイル、ライフルら胡乱なものが置かれ。
下手床の大型モニタには現代の内乱や報道が流され、同時舞台面の様子は五男が
ライブ撮影し、飾り棚背景に投影される。
お話。90年前、スペイン内戦に加え、ファシズムが台頭してきた時代を背景、
戦争により子供達を失い続ける母親の物語。
背景、心情とも身につまされるリアルな演出、演技が施され。歴史や国、言語を
越えて、ガツンと心揺すぶられる舞台。死んでも消えず、なお闊達な死者・息子達は
ゲームのように戦争に高揚、母親を気遣いつつ、意義を唱う。受け入れられない母は
子を守りたい一心で立ち向かう。ギリシャ悲劇以来の題材、というか母親生来の
生き方、その葛藤を、取り巻く不条理な世界をリアリティをもって立ち上がることで
より鮮烈に描きだしてゆく。シリアスな内容だけど、息子達のわちゃわちゃやら、
ユーモアを欠かさないので助かり。力強くくっきりと応えて目覚ましい役者達。
とりわけては母親役・テレザ・グロスマノヴァーの身を切るような演技には、
胸打たれるねこ。
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