時々自動「飛行機でゆくから」
＠恵比寿・イーストギャラリー (1996/10/24-30 10ステージ） 前売り3500当日3800
構成・演出・空間構成：朝比奈尚行 音楽：朝比奈尚行、伊藤和恵、今井次郎
美術：高橋カヤ 映像：青野真悟 他
出演：朝比奈尚行、阿部圭子、伊藤和恵、今井次郎、大久保英樹、大和田有
笹川奈保美、関頼子、日高和子、丸山直美＆西祐子 保坂美子
1996/10/27(日)雨 7:00ｰ8:45pm 上手中段から 客席満員(200人)
客層：男女半々。結構幅広層。男女ともおしゃれな人多し。
客入れ：全階段席でとてもみやすい。堅い椅子はもひとつ。
ダンス、芝居、レクチャーからお食事まで、映像、パフォーマ、新楽器による音
楽をｍｉｘ、楽しく真摯に表現する彼ら。ひろびろ会場での公演。
舞台。スクエアな会場の２／３が舞台。がらんとした空間○。下手半分の床は、
プール、つうかビニールで蓋した巨大額縁。灯がはいるまで、本水張ってるのか
と思ったねこ。プール上には、横移動する橋桁。舞台奥壁の下手下は、ＴＶモニ
タが横に連なり、全体でパノラマな映像を映したり。下手脇にドラムセットと机
卓上のＰＣはＭＡＣノートかしら。
構成。４つのシークエンス。代わる代わる進捗しながら登場。
○「モーメンタリー・ダンス」：一人の男性と多数女性の係わり。サークルゲー
ムのように走り回り、立ち止まりながらのダンス。ジュース売り男とOLのあわた
だしいやりとり。顔面に性器、それを仮面で隠した人々のカムアウト？とか。
○「飛行機でゆくから」：天井から飛行機のシルエットをプール上、人が持つプ
ラカードに投影。それと併せて、若い夫婦の生活、欲望と嫉妬がプール際で展開
する。プール下でもスモークの中、さまざなな人の姿が浮かび上がる。プールは、
何がでるか、わくわくしたねこ。
○「\1,0000,000」：毒があるため、恋人にそれなりの覚悟を求める、抱くと形
が残る、鉛のジャケット。日高和子が、自分の作品を100万円でと売り込む。お
客に値段を付けさせる試みも。最低０円、最高1000万円。併せて、お金ってなに
お金の尺度で決まんない価値ってなど、対談（芸術活動や人のつながり）、レク
チャー（物々交換なニューギニアの価値観）などを交えて提示する。
○「毛の生えた音楽」：暗闇からうっすら浮かぶヌード、ｓｅｘポートレートを
楽器演奏と共に展示。乳房を思わせる布。裸電球を振り回し、床にたたきつけて
闇をつくったりは、びっくり。
いろいろやって、実験みたいで興味津々。「100万円」みたいに即物的なのがあ
るかと思えば、「毛の」みたいに映像、音だけで表現するのもあり。映像も技術
レベル高いんだろうけど、難解じゃなく、見たまま楽しめるとこ○。今回、会場
の広さ、生かしてるのもいい。走る回る人の動きや、音楽演奏でのライブ感◎。
いろいろあるのに、シンプルで力強い印象うけたのは、このせいかな。
いつも楽しみな、新楽器がなかったのは、ちと残念。
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