東京オレンジ「こども刑務所」
＠早稲田・大隈講堂裏テント(1997/4/12-4/21 10ステージ)
全自由前売り2000当日2300
作：武藤一郎 演出：横山仁一
出演：堺雅人、対馬陽子、真野明日人、岩崎詩子 他全12名
1997/4/18(金)晴れ 7:30-9:30PM 中段より 客席満員(220人)
客層：20歳代男女中心。ときどきおじさんおばさん（いつもより多いか）。
客入れ：誘導は丁寧。センターよりの席詰めは１回。窮屈さを訴えたお客の列は
別に席振り分けたり整理。親切。
テントに戻っての公演。初の外部作家。TVディレクターしてる人なそう。
舞台。中央になぜかおうむが留まってる、弱っちい絞首台。そこから洗濯物干す
ロープ。両脇は窓が開けっ放しな独房。白木な明るい舞台。
お話。犯罪の再発防止のため、収監者の子どもを共に住まわせたという施設。
通称、こども刑務所。いまでは問題児収容所。鉄格子もないそこに連続殺人・
死刑囚がやってきて。
捻らずにはいられない彼らのストレートプレイ。電グルでダンスもなし。感情移入
しやすいキャラ。悲しい現実とハートウォームな夢のお話。いいお話だけど、
正直退屈。ステレオタイプな展開△。もったいぶったような役者の演技にすきま
風。眠くなっちゃたねこ。東京オレンジがあえてキチンとやったわけ？ねこ。
堺さんはあいかわらず、めだつ。過去の姿にしがみつき、存在の不安を打ち消す
かのようにはしゃぐ、元スター(?)役。大ラスは独り舞台。死にきれない笑っちゃう
惨めさが十二分に感じられて○。ただ、嘆きの背景はあんま描かれて無くて？。
テント外のサークルから、混声合唱やらコンパやらの歌声が漏れてくる。
その物理的距離感が過ぎた過去・青春のようで味わい深かったねこ。エディリー
ダーでしみじみはわかるけど、ちとありきた。演技が曲に結構助けられた感じ。
［月間一覧］ |