トリのマーク 特別な一日VOL.4「靴屋のつくった渓谷」
＠武蔵小金井・ギャラリーブロッケン (1997/5/18 2ステージ） 全自由1700
台詞・演出・音響：山中正哉 衣装：柳澤明子、嶋守千広
出演：出月勝彦、中道伸夫、嶋守千広、柳澤明子、沖埜楽子
1997/5/18(日)晴れ 5:05-5:45PM 前方より 客席超満員(40人 立見6人)
客層：20〜30才代男女半々。ときどきおじさま。
客入れ：遠方なこともあり、ゆったりと埋まる客席。客席少でも誘導あり○。
場所に当て書きな「特別な一日」シリーズ。その名の通り１日だけ、40分ほどの小
編を上演。過去に雑司ヶ谷旧宣教師館（未見）、原宿の住宅地にあるオープンスペ
ース小美術館での公演あり。今回、静閑な住宅地にあるギャラリーでの公演再び。
場所。武蔵小金井駅から「シルクロード」をとぼとぼ１０分徒歩。住宅地の中に
あるコンクリート打ちっ放しの建物。円柱状の内部。天井ガラス窓に青空、竹薮が
風に揺れてささらと。およそ半分のフローリング部を客席、残り半分のタイル床部
を舞台スペースに。客先から見て、正面下に大きなガラス窓。そこから小庭が見え
る。芝生、立木に、ミニチュアハウスと椅子を置き箱庭のよう。かわいい。芝居の
見えない渓谷がイメージされて◎。上手の美術館扉を、劇中の門に設定。人は下手
〜上手に。
お話。誰も入ることができない渓谷への門。かつて居た住人達は、謎の消失をした
という。ある日頼りない門番（中道）着任。強持て男（出月）に押し切られ、不可
思議な子（嶋守）に不可思議なものをもらって通しちゃう始末。でも、ぱたぱた娘
（柳澤）には負けない。そのばたばた娘、渓谷に行きたくてしょうがない、ぱたぱた。
お友達？の「言葉って不思議ね」な子（沖埜）とそのこと話たりもするが。
緩やかな時間の流れ。どこでもなくどこでもありそな場所、示唆されど明かされない
謎の不可思議。おとぎ話にしちゃ醒めてて、そこはかビター。こんな味わい◎。
今回は窓外の庭に渓谷、扉を門、椅子ある舞台を番人小屋と、イメージがわきやす
い設定。特に箱庭がグー。台詞ありも感情移入しやすく、判りやすい。最近のじゃ
一番好きねこ。役者。柳澤明子さん。ふくれっ面やら、はじける表情に微笑み。
沖埜楽子さん。たっぷりした表情には、にんまりねこ。
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