つかこうへい事務所 大分市つかこうへい劇団「熱海殺人事件-売春捜査官」
＠新宿・紀伊國屋ホール (1997/8/5-18 15ステージ) 前売り当日3000
作・演出：つかこうへい
出演：由見あかり（木村伝兵衛部長刑事）、田中竜一（熊田留吉刑事）、
戸田禎幸（戸田禎幸刑事）、吉田智則（大山金太郎）
1997/8/16(土)曇り 7:05-8:55pm 中段より 客席超満員(450人)
客層：老若男女。年齢層高め。壮年の夫婦？ずれも多くほほえましい。
客入れ：当日券。（いつもどおり）開演１時間前から。４０人ほど列。前方通路
補助と後方の空き席。全員入れたんじゃないかな。スーツやらのおじさま達が
いらっしゃいと出迎え。地元市役所の方々なのね。お盆なのにご苦労様です。
九州から１年近くも全国を渡っての東京公演（５月にプレはあり）。
舞台。熱海の。中央、部長の重厚机。下手、書取用の机。
お話。冷酷無比に事件を解決、のし上がってきた女刑事・伝兵衛。ちんけな売春
婦殺しなど気乗りもしない。かつて捨てられ、今も愛している熊田刑事とのこと
がむしろ気がかり。そんな彼らに業を煮やす容疑者金太郎は、自ら捜査を始める
始末。そうした中で浮かぶ事件の背景。自ら望んで売春婦となった少女達。罪を
知りながら愛する故郷のため、蔑まれながらもその元締めとなった在日朝鮮人。
伝兵衛の冷酷さを憎み、女として前向きに生きていくゲイ・戸田刑事。エゴと
不義理がまかり通る世間に、伝兵衛は真っ向から立ち向かう。
もう人類愛。汚れたマリアな伝兵衛。ラスト。女々しいかつて愛した男がために
傷つきながら、在日朝鮮人と戸田刑事の清らかな心、志に報いようと立つ。その
潔くも力強く美しい姿には自らの操を犠牲にした黒い裏打ちがある。その悲しみ
と憤りにうるうるねこ。熱海は熱海できちんとあり。その背景を広げ、重厚化。
いくつもの苦しみと愛に、ちと感情移入はしがたいとこもあったけどね、ねこ。
役者。大根、頭で折ります・部長刑事役・由見あかりさん。もうせっぱ詰まってて
痛々しいほど。啖呵には凄みあって○。これで遊びの余裕がでてくるともっと。
田中竜一さん、戸田禎幸さんも全力疾走。なんでどうしてどれほど愛したかが、
もっと伝わればと欲がでる。吉田智則さん。ますます凄み。なさけなさもいい
感じ。
アトラクション。プレスリー、山下清な出で立ちの地元市役所所員による、豊後牛
のプレゼント。母子家庭で牧場してる由美さん家直送。全員立って、大じゃんけん
大会。１４名＋最前列１名がいただき。また、観光パンフ、お守り鈴、ティッシュの
全プレあり。高崎山って大分なのかあ。
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