tsumazuki no ishi 「子供のポルノ」
＠新宿三丁目・シアターゆたか (1997/12/3-7 8ステージ)
全自由前売り2800当日3000
作・演出：寺十 吾（じつなしさとる） 出演：冴未麻由こ、吉増裕士、猫田直
木立隆雅、松原正隆、宇鉄菊三、山口幸一、竹下カオリ、高橋由希
1997/12/3(水)晴れ 7:35-8:40pm 前方より 客席満員(60人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。勤め人〜自由業風まで、一癖ありそな客席。
客入れ：開演間際に入ったねこは？？。整理券はオーブントースターで焼くと別の
物質に変化し、キーホルダーなどになるそうです。
会場。厚生年金会館前。表にもろ「小劇場」とある旗。これがないと通り過ぎる可
能性あり。Ｂ１Ｆ。タイニイアリスの奥行きをずっと深く取った感じ。フラット床
の自由空間。今回は全パイプ椅子席を階段状に。
舞台。4.5畳の古アパート、が箱庭のように。真ん中、こたつ。上手奧、薄っぺら
ドアと玄関。正面、押入、下手に机。なんて変哲もなく。なお途中で装置替えあり
お話。失踪した男の痕跡探しに越してきた男（吉増）。そこに得体がしれない２人
のホモホモ殺し屋が（木立、松原）。３人はあるきっかけで、時空ごちゃごちゃな
境遇となるけど、いつもそこは同じ場所。いつも同じ女性（猫田）がいて・・。
奇妙な出会いの不可思議。アパートつうとっても日常な舞台と人々。そこに境目な
しに闖入する、非日常が困惑な面白さ。一見、わかりやすげなネタなれど、女性や
失踪した前の住人、芝居自体のありようは謎のまま。残された不安と奇妙な安堵感
が共にあっていい感じ。鬱積したものが爆するさま◎。寡黙な殺し屋（木立）、警
官（宇鉄）のじりじりした怒りが醸し出す、居心地の悪さ◎。これに、おばば役：
冴未麻由こ、女性役：猫田直のまったり穏やか感が絡まる。独特ブレンドがいい味
役者。木立隆雅。キテル危なげな役に凄み。猫田直。不思議。ホンとかわいい。大
屋おばば役、冴未麻由こ。愛嬌あって○。
次回公演は来年７月＠駅前劇場。今回、語りと台詞なし出演の寺十吾さんはＰナビ
「猟奇王」＠名古屋、帰ってきたゑびす＠「劇」小劇場に出演予定。木立隆雅さん
は荒木太郎監督作出演。見たいが＠上野オークラ劇場、世界傑作劇場、どうしよ。
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