トムプロジェクト 唐十郎幻想劇場第一回「電子親友」
＠下北沢・「劇」小劇場 (1998/1/22-25 6ステージ)
全自由前売り3200当日3500
作：唐十郎 演出：骸二郎
出演：金井良信
1998/1/24(土)晴れ 7:05-8:10PM 最前列から 客席満員(100人)
客層：老若男女。平均年齢層は高め。おじさんおばさんも多くて親しみやすげな。
客入れ：寒風吹く夕刻。外で整列は辛し、時間通り会場してくれて○。前方桟敷
後方椅子席。通路が最前列と中央。もうすこし幅を開けてくれると通り易し。
荷物の預かりは積極的にやってくれたほうが○。短いお芝居だけど。
第一回？、シリーズなのね。今回は、唐組の怪優・金井信良をの一人芝居。
舞台。一体どこ？なコンクリートの隧道。濡れてる風なとことこどこ。下手と中
央にアーチな出口。上には工事現場状なシート。両脇の壁は壊れかかり、やはり
シートが。上手にあのなにやら。覆いをとると、クリスマスな人形劇舞台。
下手、台上に満々な水槽もあり興味を引く。
お話。男は意にそぐわず、バレエ公演？の代役としてそこに。依頼者はゲーム
プランナーの彼に発想を与えてくれた恩あり。企画したゲームからキャラ、ドロン
（電子親友）が削除されたことを憤る男。主人公を踏みにじり、裏切りもすると
いう、掟破りの「親友」。そのキャラの重要さを同僚に説き、復活を願う男。
やがて、男の周囲にはゲーム世界が浸食してきて。かな。
金井さん○。汗飛ばし、目を寄せ、全身緊縛、痙攣の怪しさ。と思うと巨漢なの
に妙に引けてる腰に愛嬌、鼻に電源プラグ挿して高揚するへんてこさあったり。
そんな胡散くささが好きねこ。お話は、唐十郎独特の怪しい迷宮世界がとこどこ
覗くもの。相まり、妙な艶かしさある装置も○。例えば。ゴム足をメルヘンな人
形劇舞台から出し、男を踏みにじるドロン人形。その臭気を帯びたよなふにゃり
とした感触。マネキンと段ボールを組み合わせた、恋人人形。ラスト、逃避の水
死を計る男とのケーブル接続を外し助ける（つうか電子世界に囚われる）。その
所作なす、唯一肉体な人手のエロ感覚。水を満たした水槽を客席前におき、
お客に味あわせる、恐さと好奇心のせめぎ会い。とか。
といいけど、全体もっといけるの不満あり。序章めいたお話のもっとみたい部分
、唐十郎と絡んで金井さんが引き立つ部分とか。シリーズの次に期待ねこ。
［月間一覧］
|