東京乾電池 プロデュース「スイム スイム スイム-新･真夏の果実」
＠新宿・スペースゼロ(1998/4/15-21 8ステージ）全指定前売り当日共4000
作：ベンガル 演出：綾田俊樹
出演：ベンガル、綾田俊樹、高田聖子、西村喜代子、山地建仁、西田清史、新井陽子、
田中洋之助
1998/4/19(日)晴れ 2:10-3:50PM 中段より 客席ほぼ満員(400人)
客層：30才代中心？で老若男女。小学生の子供連れがいたりな休日マチネなり。
客入れ：当日券。後方ぱらぱら30枚ほど。
'91東京乾電池ＰVOL.2「真夏の果実」として初演（7/13-21 12ステージ＠THEATER/
TOPS）。ヒロインは島崎めぐみ（松本きょうじ主宰のいまはなきランプティ・パン
プティにいた女優。今回の高田さんのキャラと共通点あり。後、ランプティの寺十
吾らはtsumazuki no ishiを旗揚げ。）３人の他は自衛官役で田口敬、のたしか４
人舞台。この秋、東京乾電池は岩松了作品からチェーホフ作品上演に切替。本劇の
浮世離れしきれない登場人物のチェーホフ風味わいも関連あったのかしらん。
舞台。山のロッジ、つうか手造り風板張り家屋。の広々舞台。中央いくつかある×
枠窓からカキワリな山並み。奥多摩設定？。壁にポスター、写真ぽつぽつ。際に一
升瓶や生活用品。中央、酒盛りの翌朝なテーブルとベンチ椅子。飛んで下手戸外に
白樺の立木、畑と柵。
お話。昔ヒッピー、今は無為こそよかれけれな中年兄（綾田）、と同棲してる女（
高田）。自衛隊やめ、趣味の有機農業、やたらこだわりある、まじめ？神経症？な
弟（ベンガル）。互いに飲み込む言葉と態度の中、ぽつぽつ起きる不平不満の諍い
なんだか変に盛り上がり下がりを経て、２人ぼっちの楽しさ淋しさな仲直り。今夜
は、兄貴の女に片思いな弟の言い出せないもどかしさが倍増。ご近所との不仲騒動
まで勃発。ちょっときちゃってるけど、すらっとしてる、したい２人。
のほほんと天国に一番近い気楽さと、そのことの後ろめたさない交ぜの中年男達。
を本公演より肩から力抜き、突発の不自然演技には力いれ、胡散臭くも愛らしく演
じる２人◎。イージーライダーへっぽこダンスとわざとら芝居、はくすくす笑い。
弟らの愛憎＋依存な甘えミックスの毒々しさを、そんな笑いの内に描いて○。なん
か愛情感じちゃう、奇妙さ。高田さんはきちっと演技してる演技。不安を抱えた姿
が新感線舞台とは味わい違い。２人との距離、また共通点を感じさせて○。
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