東京乾電池「風立ちぬ」
＠新大久保・東京グローブ座 (1998/6/24-7/1 10ステージ)
全指定前売S-4000A-3000(当日+300）
作・演出：竹内銃一郎 出演：柄本明、ベンガル、綾田俊樹、角替和枝、
広岡由里子、谷川昭一郎、蛭子能収、田沢麻利子、麻生絵里子、利根川毅彦
宮田早苗、新谷眞木、西村喜代子、鈴木千秋
1998/6/27(土)くもり 2:05-3:45pm ２Ｆより 客席7割？（500人)
客層：老若男女。20-30才代中心。女性過半数。客入れ：当日券。結構良い席あり
パンフ(700)。役者へのいろんな人からのコメント掲載。松尾スズキは広岡さんへ
昨年上演予定も、柄本さんの都合で中止になったらしい作品。
舞台。上手、ひろい舞台にぽつねんと離れな8?畳。縁側とふすま障子。上手、舞台
半分は庭。大きな中途で切られた木が一本。垣根に白い花。後方、中央を抜いて壁
一面に横棒の連なり。
お話。地方の旧家。結婚を控えた娘（広岡）。の周囲はばたばた、ぎすぎす。でな
んか変。仲人らしい床屋（ベンガル）はいいかげん行状がとまらず。その妻はロボ
ットらしいし。花嫁父は隣家の美人・未亡人に鼻の下を長く、その妻は八方ふさが
りでモノローグ、突発ヒステリー。そんななか、花嫁の命の恩人、元相撲取り（柄
本）は居場所がない。床屋は感に障るし、自分は死んだことになってるらしいし。
そんな男に、花嫁は駆け落ちを持ち掛けてくる・・。チラシとぜんぜん違うのは、
それも演出なんでしょうか。
胡散臭い人物像、まっとう顔なのに変でなぞめいた設定。一筋縄じゃいかない曲者
具合がとても面白い。設定やキャラがへんてこであるほど（どうでもよいように
）
人の寂寥、虚無感をくっきりと浮かびあがらせてて、胸にくるねこ。ふざけてるよ
うで真摯、へんてこでいて日常。とりどりの味わいが◎な竹内作品。
役者。ベンガル。久々のやりたい放題。一挙一動が不自然でおかしい。角替和枝。
巧み。沈着と突発するエキセントリックの妙◎。他役者さんも良い感じなアンサン
ブルで世界をつくってて◎。
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