勅使川原三郎「舞踊詩 アブソルート・ゼロ[絶対零度]」
＠三軒茶屋・世田谷パブリックシアター (1998/6/27-7/1 6ステージ)
全指定前売り当日共A-5000 B-2500
演出・振付・美術・証明デザイン：勅使川原三郎
出演：勅使川原三郎、宮田佳
1998/6/28(日)晴れ 3:35-5:35PM（休憩10×2）２Ｆ中央より 客席８割(500人)
客層：20-30才代中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：当日券。開演１時間前から。Ａ席１Ｆ最後尾と２Ｆ。Ｂ席３Ｆ（手すりが
視界に入る旨の断りあり、でもＡの半額。）結構良い席あり。
休憩を挟んだ３部構成。ソロ〜２人〜ソロ＋オブジェ（肖像）。各冒頭にビデオエ
フェクトを掛けた映像（朝顔、人物、結晶、走る電車からの眺めとか）を配して。
久方にみるねこ。勅使川原、ルネッサンス!?。かつてのエッジな鮮烈さから、和ら
いだエモーショナルな表現に変わった印象。空間を切る鋭さは健在。剛性のみ
ならず、靭性にも富んだしなやかな動きは◎。その美しさにはみとれるねこ。
特に１部、原子格子モデル？な点が等間隔におかれた床。スペイシーな音楽。
遠くから呼ぶようなアリアに導かれ、しだい励起するよなソロのきれいさ◎。
２部。衣装を１部の黒一色から白／黒に。富田佳と共鳴するよに、しだい動きが
シンクロしてく過程をいくつかの断片で。穏やかなピアノ曲のもと、受容、抱擁
するよな動き（両腕を広げる、片手を迎えるようにおろす）に切なさ感じて、
じんわりくるねこ。1部もそうだけど、心の動きを物語ってるようなダンスなり。
３部。貴族なお嬢様、体寄せ踊るカップル、憔悴しきってる男の目元？ら巨大
ポートレートを背後に、その印象をダンス？。ドラムンベースにのり、サルの
ような動きやら。誇張したコミカルさがあって笑うねこ。
１、２部の穏やかな感動、３部の面白さ、映像の尖がった印象ととりどり。次回
公演はどうなるか、気になるねこ。
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