トム・プロジェクト プロデュース 熊谷真実 一人芝居「熊谷突撃商店」
＠新宿・THEATER/TOPS (1998/7/2-9 9ステージ)
全指定前売り3500当日3800
原作：ねじめ正一 脚本・演出：マキノノゾミ 美術：奥村康彦 照明：下村秀昭
音響：堂岡俊弘 衣裳：山名悦子 舞台監督：土居三郎 宣伝美術：鳥居和昌
宣伝写真：Chang Jung
出演：熊谷真実
1998/7/3(金)晴れ 7:05-8:30PM 前方より 客席ほぼ満員(150人)
客層：おばさん、おじさんが多い、老若男女。平均年齢高し。主人公のモデルと
なった故人を知る方もちらほらいそう（劇中、そっくりとか声あり）。開演前に
拍手が起きたり、笑い声がみんな暖かだったりなアットホーム雰囲気。
客入れ：当日券、開演1時間前から。最後尾と前方両脇席、20弱ほど。
ねじめ正一氏の同名小説の劇化。熊谷真美さんの母親をモデルとした女性が娘
（真美さん）に話しかけるスタイル、なエンゲキしてる趣向。
舞台。衣料品店舗に面したキッチン。中央、テーブルとマホガニー色の椅子。テー
ブルクロスは場面（季節？）毎取り替え。正面、番号だけプリントされた段ボール箱
が凸凹と一面に。売り物の衣料品を収納？。上手、２階への階段最下端部。奧に
レジと電話。これも時間経過により更新。下手、冷蔵庫と流し台。床は濃紺の
カーペット、クリーム色のタイル。
お話。自由人の夫や、すったもんだな女優の子供達に気を揉みながらも、明るくバ
イタリティをもってすごす、キヨ子の日々。亡き彼女の胸の内に心巡らせ、今に
残る思い出を甦らせる。
亡き者への追憶じゃなく、今も生きてる共に過ごした思い、幸せを確かめてく。
自由で度量が広く、何時も他人に心配り、自分の弱さとダメさを隠そうともしない主
人公。演じる真美さんの溌剌さ、観客の明るい笑顔からそんな女性への（からの）
愛情が感じられるよな舞台。
夫の不在にもタマシイはいつも共に内にあると語るキヨ子。演じる真美さん自身の
母親への思いと重なってみえ、しみじみねこ。夫を尊敬し、同志とは思うが好いて
はいないというキヨ子。その欠落感が彼女の周囲への心配り、優しさの裏打ちなの
かしらと慮って、またしみじみ。酷いけど憎めない夫とのあれこれをショー仕立てで
語ったり、時間経過に適度に間隔置いたり、そんなしみじみに沈ませないメリハリ
とテンポ○。
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