〈阿部寛/パルコスペシャル〉｢熱海殺人事件〜モンテカルロ･イリュージョン｣
＠渋谷・PARCO劇場(1998/9/2-15 15ステージ)
作・演出：つかこうへい
出演：阿部寛、山本亨、平栗あつみ、山崎銀之丞、若林ケン
1998/9/13(土)晴れ 2:10-4:10PM 前方より 客席満員(450人)
客層：老若のおねえさんが過半数。
客入れ：当日券。開演３０分前で前から３列目補助椅子。それより前の人達は本席
を購入できた模様、発券枚数は不明。ＴＶ？かカメラが客席に。パンフ(1000)は購
入せず。上手前方席には自分の身は自分で守ろうビニールシートの配布あり。
舞台。冒頭、部長刑事用姿見鏡がある以外は、大小机だけの熱海な装置。
お話。部長刑事に嫌疑がかけられた殺人事件、と不遇のオリンピック選手・山口愛
子殺人事件の捜査が絡まってゆく。願いながら、報われないそれぞれの思いが折り
重なって行く展開。
現存する伝兵衛・部長刑事役者の内、もっともセクシーな肢体をもつ、阿部寛によ
るバージョン。２年ぶり再演、変化する熱海のはずなのに、まったくの再演で再演
うーん。阿部さんは初演より、余裕ある演技。せっぱ詰まったところがもひとつに
も感じて、いいやら悪いやら。でも立ち姿のかっこよさは変わらず◎。
今回も遊びの顔に隠された真顔がみえにくくて、うーんねこ。これでもかと、お話
込み入ってるし、それはいいとして登場人物の描き方が結局薄いし。こまっちゃう
そんな戸惑いの中、前半は若林ケンの唄、後半は犯行再現での平栗あつみの切実さ
と絶望、がすっと心に残ったねこ。
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