つかこうへい事務所 ｢寝盗られ宗介 東京〜徳川六代将軍･家宣の若き日の恋｣
＠銀座セゾン劇場 (1998/10/3-18 20ステージ) 全指定前売り当日 S-8000
A-5000
作・演出：つかこうへい 装置：池田ともゆき 照明：森田守彦
音響：東山あつ子 振付：花柳鶴寿賀、古賀豊 殺陣：清家利一 制作：田中順也
出演：藤山直美（レイ子）、西岡徳馬（座長・宗介）、春田純一、こぐれ修、
小西真奈美、トロイ、まついきよし（遊気舎） ほか
1998/10/12(月)曇り 1:35ｰ4:20PM（休15、2'30) 中段より 客席７割（600人）
客層：おばさま多の老若男女。Ｓ席残席あり。ジーンズシート(2000、開演２時間
前販売)は不明。
客入れ：特記無し。パンフ(1500)はでかし(B4?)
本作のつかこうへい自身の演出上演は１０年ぶりらしい。
お話。旅回り一座。座長の女房・看板女優でもあるレイ子は、ことあるごとに他の
男と駆け落ち。必ず戻り、自分と心通じてるのはわかるだけに、浮気の訳が座長は
わからない。故あって貴賎に身を落としている将軍家の子息と女郎の運命な恋を劇
中劇にして、因業な２人の結びつきを描いてく。
つか芝居定番アイテムな外観。運命にあらがう、ダメなれど立ちつづける意志もつ
人の姿を荒唐無稽にとほほに痛々しくしみじみと、ここぞのときにエモーショナル
な歌をいれて。役者をぎりぎりまで追い込んだりしてないから、安心、万人向けな
娯楽作印象。大阪弁のやわらかな感触もあって、まったりとみるねこ。つかびいき
の人には欲求不満なんだろうけど、このへん。
主役２人をたてた演出が分かり易い。気持ちよさそうに演じてる両人。とくに藤山
さんが、のびのび自由にしてる印象で微笑ましいねこ。ここぞと情感こめるカラオ
ケ歌唱は◎。西岡さんは予想よりさらりとした感じがいいやらわるいやら。春田さ
んがキレ部分を担当、適度なアクセントが舞台をしめて快感。全体の内容は茫洋と
みてたせいか、ぴんとこなかったねこ。それでも2人が結びつく訳とか。お客の反
応はそこそこ。大阪だと役者への親しみもあって、もっと受け◎雰囲気じゃ？とか
思ったねこ。
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